2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧
今日でオグルビーのシリーズは終わるが、かつて松岡茂雄くんとの共訳『ある広告人の告白』について、深入りすることができなかったのが残念。7刷までいったこともあるがそれより、鮮明におぼえているのは、上梓後、電通・島崎専務に松涛だったとおもうが〔…
写真は、昨朝2時10分のこのブログのカウンター画面---1段目[トータルアクセス数レポート]、2段目[トータルアクセス数](ページビュー)、3段目[トータルユニークアクセス数](延べ訪問者数)である。 数字を拡大する--- 上が、116,516 下…
このインタヴュー記事は、5人のトップをきって、1965年3月16号の週刊『アド・エイジ』誌に掲載され、大きな反響をまきおこしたと、当時の記録にある。『アド・エイジ』誌は、米国の広告代理店の経営陣が読む新聞形式の雑誌である。ふつうのクリエイターはあ…
ふと、おもったのだが---「たらし」という尊称にも卑称にも使える言葉がある。「女たらし」といったら、たらされているあいだはご当人はいい気分のものなんだろうが、世間では、眉をひそめがちだ。「人たらし」はたしか、司馬遼太郎さんが木下藤吉郎につけた…
こんなアーカイブを思いつかせたのは、たった1冊の新書だった。梅田望夫さん『ウェブ進化論---本当の大衆化はこれから始まる』(ちくま新書 2006.2.1 初刷)を読み、いま、[黄金の10年---Golden Decade]の〔ロングテール〕をつくっておかなければという、…
もう、40年以上も前になろうか、松岡茂雄と名乗る大阪の青年からダヴィッド・オグルビー氏の新著を共訳しないかという提案があった。条件は翻訳はほとんど自分がやるから、出版社を探せ---というようなことであった。よほど、オグルビーに惚れ込んでいたに…
[1] 「私にとって、コピーを書くことは年々むずかしくなっています。」 [2] 「大部分のコピーライターは、私もふくめて、40代より30代のほうがいい仕事をするし、50代より40代のほうがよいということです。」 [3] 「ロールス・ロイスのあのコピーを書…
42年前---1966年。東京コピーライターズ・クラブの若手有志(awaの会)による1冊の本が上梓されました。『5人の広告作家』(誠文堂新光社)。米国でコピーライター〔名誉の殿堂〕入りを果たした5人の大物コピーライターに、週刊『アド・エイジ』誌…
1年と6ヶ月が過ぎました。ふつうの18ヶ月ではなく、月々火水木金々---1日として休まない550余日でした。この[クリエイティビティ・ブラッシュアップ・スクール」のことです。畏友・向井敏くんがいみじくみも概括した[Golden Decade 黄金の10年---1…
かつて『タイム』誌が、ダヴィッド・オグルビー氏を評して「今日の広告業界で、もっとも人気のある魔術師」と書いていた。イングランドのウェスト・ホーズレーで1911年に生まれ、オクスフォード大学で教育を受けた氏は、パリの超高級ホテル---マジェスティー…
97ヶ条が、いまも使われているのかどうかは知りません。オグルビー氏もすでに1999年に亡くなっていますが、生前に97ヶ条をさらに増やしたかどうか。氏の生前、同社でアートディレクターをしていた日本人のKさんから聞いたのですが、フランスの田舎…
オグルビー・べンンソ&メイサー(OB&M)社では、かつて、オグルビー社長(当時)の手になる、 「調査から導き出されたコピーライター、AD、TVプロデューサーのための97の心得」 を全社員に配っていました。同社の創造哲学の理解の助けとするため、教ヵ条…
告白するのも気はずかしいのですが、若い頃、お金のほとんどは、DDBの取材や資料購入につぎ込んで、身のまわりのことは最低限でした。で、ハサウェイ・シャツの広告の初回の例のコピー中にでている生地の銘柄がわからなくて、VIYELLAの小社史を英国ダービ…
誤解されやすい発言なのですが、再録している『効果的なコピー作法』(誠文堂新光社 1963 復刻=1983 どちらも絶版)に、10数年のあいだに『ニューヨーカー』誌から切り抜いた44点のハサウェイ・シャツのアイ・パッチ(黒眼帯)の広告に、最初ほどドキドキし…
昨日のこのブログをお読みになった方---お仲間のクリエイターにお茶を飲みながら、ケイタイで、メールで「ハサウェイ・シャツを着た男、知ってる?」と問いかけましたか? 小予算で、強烈に記憶に残るキャラクターの一つです。欧米はもとより、アジアでも、…
この広告の背景を知らないで、クリエイターとか広告部員とか名乗ったら、その男は「モグリ」だ、と国際的に言われているほど、有名でかつ示唆に富んだ物語なのです。あなたはご存じでしたよね。デヴィッド・オグルビーと「ハサウェイ・シャツを着た男 "The m…
のっけに私事をちょっぴり。〔活字拒否症〕になっているんです。原因は、もう一つの史料ブログ[『鬼平犯科帳』Who's who]で10数名の中級幕臣たちを捜すために、家譜史料8,800ページを1週間延べ60時間かけて精査したためです。活字を見ると胸がムカムカ、…
70の手習い---とはこのこと。老女がインターネットを始めたら、クラスメートや友人から、どっと写真がメールされてくるらしい。季節の花や孫の笑顔や韓国の男優やらが。世の中変わった。最初はコダック氏がボックス・カメラで「あなたはボダンをおすだけ。あ…
50年近く前、ジーグリード『現代』(紀国屋書店(?))をむさぼり読んでいた。「広告の時代」「秘書の時代」などの章につづく、「大衆遊覧旅行の時代」に、1年間に国境を越える国民の人口比が記されていた。米国人とカナダ人が40%台(カナダ、米国、メキシコ・南…
J・L・ワトキンズ編著『The 100 Greatest Advertisements 1858-1958』の増補版には、戦後8年間に公けになったキャンペーンが10点ほど[追加]されています。ただし、VWビートルが始まったのは1959年8月からなので収録されていません。それ以後のエイビ…
いまから50年ほど前、気のきいたコピーライターたち---この職業名も一般的でなく、ふつうは広告文案家と自称していたが---ともかく、コピーライターと自分を呼んでいた人たちが、ひそかに取り寄せて読んでいたのが、『The 100 Great Advertisements』であ…
今日こそ、8年前、引退を機に、集めていた広告分野の書籍をすべて、T美術大学図書館へ寄贈してしまったことを残念におもったことはありません。後悔ではありません。そうなんです、今日のテキストにあるケープルス(John Caples)の歴史的傑作広告---「私がピ…
広告コピーのドラマタイゼーションは、ラジオCM---しかも、太平洋戦争中の国策CMから始まった。今日も、テキストのインプットをしてくださった転法輪(広告プロデューサー)さんに感謝。 【補】図版を挿入できました。ジュリアン・L・ワトキンス編著『Th…
きょうのスターリング・ゲッチェルの手になるプリムス車のコピーによって、いわゆる全国媒体(当時の米国では、新聞ではなくて雑誌)への、無数の消費者を対象にした広告づくりが緒についたともいえます。つまり、読み手の顔がコピーライターに見えなくなっ…
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(アイデア別冊『ルバーリン作品集2冊目』(1988.11.10)に載せたエッセイ。[1冊目のインタヴューで語られつくしているのだけれど20年ぶりに、2冊目のために2、3、書きそえる]の、終わり。) タイポグラファーとしての巨星のことは、いまさらいうまで…
(アイデア別冊『ルバーリン作品集2冊目』(1988.11.10)に載せたエッセイ。[1冊目のインタヴューで語られつくしているのだけれど20年ぶりに、2冊目のために2、3、書きそえる]のつづき。) かつての助手たちの証言によると、巨星のトレペへの下書きが…
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(アイデア別冊『ルバーリン作品集2冊目』(1988.11.10)に載せたエッセイ。[1冊目のインタヴューで語られつくしているのだけれど20年ぶりに、2冊目のために2、3、書きそえる]のつづき。)右:ハーブ・ルバーリン社のロゴ---社名・街名・番地・郵便番号・電…
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