創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

2008-01-01から1年間の記事一覧

(387)ユージン・ケイス氏との隔靴掻痒のインタビュー(2)

ユージン・ケイス氏 パートナー, コー・クリエイティブ・デイレクター ジャック・ティンカー&パートナー(当時) ケイス氏とのこのインタヴューは、最初のインタヴュー本である『みごとなコピーライター』(ブレーンブックス 1969.7.15)に収録されています。…

(386)ユージン・ケイス氏との隔靴掻痒のインタビュー(1)

ユージン・ケイス氏 パートナー, コー・クリエイティブ・デイレクター ジャック・ティンカー&パートナー(当時) 正直に言って、インタヴューの時期をあやまったかもしれない。創業者が倒れて、残された人たちが必死に継続の方法を模索していた時期だから、オ…

An interview with Mr.Eugene Case(1)

Partner, Co-Creative Director, Jack Tinker & Partners Inc. chuukyuu When and how did you come to join the agency? Mr.Case I came in March of 1965. I had been a copywriter and assistant supervisor at Doyle Dane Bernbach, where a lot of the …

An interview with Mrs. Carole Anne Fine(8)

Ex-Vice President & Copy Supervisor of W.R.G <

(386)キャロル・アン・ファインさんとの和気藹藹インタビュー(了)

キャロル・アン・ファイン夫人 ウェルズ・リッチ・グリーン社 取締役副社長・コピースーパバイザー(当時)タイトルの「和気藹藹(あいあい)」は、「ホンネで語る」のほうが的を射ているかもしれませんね。広告代理店の個人とともに扱いが移動するクライアントのこと…

An interview with Mrs. Carole Anne Fine(7)

Ex-Vice President & Copy Supervisor of W.R.G <

(385)キャロル・アン・ファインさんとの和気藹藹インタビュー(7)

キャロル・アン・ファイン夫人 ウェルズ・リッチ・グリーン社 取締役副社長・コピースーパバイザー(当時) 多摩美術大学で、「クラスを持たないか」と言われたの44年ほど前(34歳)でした。ぼく自身、広告について実地で覚えていたにすぎなかったので、「米国のデザ…

An interview with Mrs. Carole Anne Fine(6)

Ex-Vice President & Copy Supervisor of W.R.G <

(384)キャロル・アン・ファインさんとの和気藹藹インタビュー(6)

キャロル・アン・ファイン夫人 ウェルズ・リッチ・グリーン社 取締役副社長・コピースーパバイザー コピーライターの条件---書けること.正しく考えることchuukyuu 「コピーライターにとって欠くことのできない能力といったようなものは何ですか?」 ファイン夫人 「…

An interview with Mrs. Carole Anne Fine(5)

Ex-Vice President & Copy Supervisor of Wells Rich Green <

(383)キャロル・アン・ファインさんとの和気藹藹インタビュー(5)

キャロル・アン・ファイン夫人 ウェルズ・リッチ・グリーン社 取締役副社長・コピースーパバイザー(当時) 作品が完成するたびに不満を感じる chuukyuu 「今までおつくりになった広告の中から、とくに気に入っていらっしゃるものを2つあげてください。そして、どう…

An interview with Mrs. Carole Anne Fine(4)

Ex-Vice President & Copy Supervisor of Wells Rich Green <

(382)キャロル・アン・ファインさんとの和気藹藹インタビュー(4)

ファイン夫人とのインタヴューのタイトルに、わざわざ「和気藹藹」なんて言葉をはさんだのは、きょうの、夫人「お気に入り」の同業コピーライターを聞き出しているからです。その全員とインタヴューをすませていたので、彼女の評価もまっとう---とうなずきま…

An interview with Mrs. Carole Anne Fine(3)

Ex-Vice President & Copy Supervisor of Wells Rich Green <

(381)キャロル・アン・ファインさんとの和気藹藹のインタビュー(3)

キャロル・アン・ファイン夫人がどうしてDDBからW.R.G.へ移籍したかは、聞いていないので推測するほかにないのですが、W.R.G.での肩書きに「取締役」とついている---これかなとおもいます。W.R.G.はまもなく株式の公開をしましたからね。それで、大きな一時金…

An interview with Mrs. Carole Anne Fine(2)

Ex-Vice President & Copy Supervisor of Wells Rich Green<

(380)キャロル・アン・ファインさんとの和気藹藹のインタビュー(2)

なにしろ、1966年秋---42年前の取材です。いくつかのことが大きく変化していましょう。まず、彼女ほどの練達コピーライターの収入です。3倍から5倍にはねあがっているはず。それから女性ライーター・ママさんライターの数。20倍---いや、50倍から100倍になっ…

An interview with Mrs. Carole Anne Fine(1)

Ex-Vice President & Copy Supervisor of Wells Rich Green chuukyuu Do you remember me I am the first art dealer who appraised highly your son's painting. Is he third grade now? Mrs.Fine Yes, I do remember you very well and I do remember when…

(379)キャロル・アン・ファインさんとの和気藹藹のインタビュー(1)

クリエイティブな仕事に携わっている者にとって、環境は3つほどありましょう。仕事場の環境、国あるいは地域の環境、そして、個人的には最も影響の大きいのが家庭環境。働く女性にとって、とりわけ、3番目の環境は深刻でしょう。ファイン夫人は、そのあたり…

(378)ボブ・ゲイジ氏のスピーチ(2)

なにかのとき、ジョージ・ロイス氏 Mr.George Loisが「DDBは、創業時に、バーンバック氏 Mr.Bernbach が、アート部の責任者として、ポール・ランド氏 Mr.Pale Rand じゃなく、ロバート・ゲイジ氏 Mr.Robert Gage を選んだから、成功することができたんだよ」…

(377)ボブ・ゲイジ氏のスピーチ(1)

書庫の片隅から、ロバート・ゲイジ氏が1963年にモントリオール・アートディレクターズ・クラブで行ったスピーチの草稿が出てきました。もちろん英文です。『繁栄を確約する広告代理店DDB』(誠文堂新光社 『ブレーン』別冊 1966.10.1)に訳文のみを収録し、今年(2…

(376)DDBへ帰ってきた人たち (2)

仲間はみんな気のおけない、いい奴ばかりだった、とりわけボスがすばらしい仁だった---不満だったのはペイだけ---それで、つい、悪魔の舌に載って出て行った。けれども、そこはなんともひどかった。クリエイティブの自由なんて、これっぽちもなかった、「DDB…

(376)DDBへ帰ってきた人たち

クリエイティブな仕事をしていると、「会社、変わろうかな」と思うことは、少なくありません。会社が仕事(あるいは自分ではあるとおもっている才能)に見合ったペイをしてくれてない、いま担当しているクライアントが思ったほど理解してくれないで作品をよく…

(375)ケイス・ヒストリー〔アメリカン航空〕

1966年10月に刊行した『ブレーン別冊』のムック本『繁栄を確約する広告代理店DDB』(誠文堂新光社)のアメリカン航空の作品例を集めたセクションに、【アメリカン航空解説】と題したこんな文章を載せています。資料をどうやって入手したのか、いまとなっては思…

[効果的なコピー作法](4-3)

きょう引用した46年前の『アート・ディレクション』誌の記事で「アングラフィック」という言葉を眼にしたときのぼくが受けた衝撃といったら---! いえ、ぼくだけではありませんでした。当時、日本のアートディレクターを代表していた一人---田中一光さんも…

[効果的なコピー作法](4-3)

DDBのアートディレクターたちを見ていると、かっちりと理論的に視覚化してみせる人(例:ヘルムート・クローン氏)と、そのときのメッセージ・アイデアから柔軟に発想する人(例:ボブ・ゲイジ氏やビル・トウビン氏)のタイプがあるのに気づきました。まあ、なに…

[効果的なコピー作法](4-1)

45年前(1963)に上梓した『効果的なコピー作法』(誠文堂新光社)を復元しています。[はじめに]にも記していますが、当時は誠文堂新光社からでていた業界専門誌『ブレーン』誌に1年間連載したものをまとめたものです。chuukyuu、32歳から33歳にかけ…

(376)エド・マケイブ(Edward McCabe)氏とのインタヴュー (了)

米国の広告業界紙・誌を眺めていて、どのアカウントがどの広告代理店へ移った---といった記事が眼にとまると、そのクライアント、あるいは広告代理店が興味を抱いていた社であれば、それから8ヶ月後に現われる広告キャンペーンを注目するわけです。アカウン…

An interview with Mr.Edward McCabe (7)

chuukyuu What is your teaching method of copywriting? Mr.McCabe It depends on the copywriter. Some copywriters you have to be very careful with and handle very gingerly. Others you're better off going in and just telling them that what the…

An interview with Mr.Edward McCabe (6)

chuukyuu Do you have your own peculiar way to try to hit an idea? Mr.McCabe Yes, very peculiar. I cannot really describe it because each ad, and commercial happens differently. The idea can come with myself. and an art director sitting tog…