創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

息抜きタイム

(686)[ジョン・アルコーンとの1時間](2)

いつもなにかとご教示をいただいているatsushiさんから、ジョン・アルコーン(1945〜1992)氏の三男ステファンさんが、父君の予言どおりアーチストになり、父君の主要作品を収めたホームぺージをつくっていると知らされました。http://www.alcorngallery.com…

(685)[ジョン・アルコーンとの1時間](1)

chuukyuu編「アイデア別冊 ジョン・アルコーン』(1972.03.10)より ジョン・アルコーンとの一時間 (ニューヨーク州オシニングの氏のアトリエで。インタビューの2ヶ月後、一家はイタリーのフロレンスに移転. 数年後、ニューヨークへ復帰した模様。) 右のカバ…

(677)1965年の発言[今年の広告ビジョン?](2)

『広告美術』の刊行元の(株)オリコミは広告代理店だから、競争相手のタレントを呼ぶわけにはいきません。 それで、無難な制作プロダクションのわれわれと広告主側の(村瀬さん)が呼ばれたのでしょう。 しかし、45年前といえば、なかなか代わり映えのす…

(676)1965年の発言[今年の広告ビジョン?](1)

・ 株式会社オリコミが刊行していたPR誌『広告美術』第47号(1965.03.15)が書庫の隅から、ひょっこり出てきました。 1965年といえば、45年も前です。 この国の広告は、それから、どれほど変化したかを確認するのも興味があるかな---と、 当ブログ…

(675)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるソニーのシリーズ(総索引)

http://d.hatena.ne.jp/chuukyuu/draft?epoch=1293581588・ 目次代わり (2011.02.20〜03.15) あなたが思わず、ヒザを打ったのを、2点でも5点でも、コメント欄で教えてください。 活用法 それぞれのヘッドライン(見出し)の前の(番号)←クリック でリンク…

(532)[ニューヨーカー・アーカイブ]を基としたフランス政府観光局シリーズ(総索引)

目次代わり(2010.10.21〜2011.01.00) あなたが思わず、ヒザを打ったのを、2点でも5点でも、コメント欄で教えてください。 活用法 それぞれのヘッドライン(見出し)の前の(番号)←クリック でリンク。 1960年 (1) どちらの女性がこの素敵な城にふ…

(531)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(総索引)

http://d.hatena.ne.jp/chuukyuu/draft?epoch=1293581588 目次代わり (2010.10.21〜2011.01.23) あなたが思わず、ヒザを打ったのを、2点でも5点でも、コメント欄で教えてください。 活用法 それぞれのヘッドライン(見出し)の前の(番号)←クリック でリン…

(530)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(95)

・ まったく自信なし。S.0.S. はやばやと、見えなくなるって、まさか、これではないでしょうね。 C/W A/D "NewYorker" 1981,10.12 Disappears rather quickly, doesn't it. 画像はこれと似ているが、発想が異なったのが4年前の1977年に創られている。…

(529)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(94)

三三九度だったか、最初のベッド・インの寝酒だったか、花嫁の靴に酒を注いでのみあい、偕老同穴を誓うって習慣があったような。 ご存じ方、正しい作法をご教示のコメントをください。 どうして、シャンペンって、決めちゃってるの? C/W A/D "The NEWYORKER"…

(528)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(93)

「待てば海路の日和あり」では、DDB流ネガティブ・アプローチにならない。 忍耐に忍耐を重ねた末の、貰い泣き。 C/W A/D "The NEWYORKERk" 1981.06.15 Patience does have its rewards. [ニューヨーカー・アーカイブ]を基にエイビス・レンタカー・シリーズ…

(527)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(92)

・ 最初は「そう、それ、名案かも。」と意訳したが、DDBお得意のネガティブ・アプローチの妙味は blame (非難)にあると悟り、さらに強めた訳にしてみました。 誹謗する人なんか、いないとおもいますよ。 C/W A/D "The NEWYORKER" 1981.03.23 Who could bl…

(526)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(91)

・ フランダースの名犬が遭難者へ運んだのは「生命の水」---すなわち、ブランデーだったとおぼろげに記憶しているのだが。 これで、伝説が変わるかも。 あるいは、ベルギーのフランドル政庁からの抗議で、以後、とりやめかも。 (男の隠れ家に)身を隠したい…

(525)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(90)

・ atsushi さんが『ニューヨーカー・アーカイブ』からピックアップしてくださった1980年のシーヴァスの広告。 1980年は、これ1点のみ。 シーヴァスが待ってるから、家で呑(や)るさ。 C/W A/D "The NEWYORKER" 1980.12.01 I'll be home for Chivas. […

(524)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(89)

・アメリカでも上・中層ではワインが好まれ、ホーム・パーティにもスコッチにとって替わっていたのか、70年代後半から、シーヴァスの出稿が目にみえて減ってきた。 1979年の『ニューヨーカー』へは、これ1点きり。 しかし、訴求の質の高さは依然として保…

(523)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(88)

・ このシリーズ、atsushi さんのたいへんなご協力をえています。 それでも、最初の翻訳やチェック、英文おこし、画像や掲載日の確認、クリエイターのクレジット捜しなどで、1日分を仕上げるのに合計で3〜4時間以上かかっています。 100点で400時間…

(522)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(87)

この指摘には、おもわず、唸りました。 たしかに、長寿がすすめばすすむほど、おじいちゃんは健在です。 もっとも、呑(や)るおじいちゃんと、健康上のこともあり、禁酒もしくは少酒厳守中のおじいちゃんもいましょうが。 ぼくは寿量に達し、がくんと少酒に…

(521)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(86)

・ この写真で、シーヴァスの瓶の下にある書類が何なのか、アメリカに在住していてかなりの所得がないと、意味不明なのではないでしょうか。 不明のまま、訳をつけます。 ペナルティを払う立場にあったら、 それなりの見返りがあって当然でしょう。 C/W マイ…

(520)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(85)

・ 広告の究極の成果は、まず、少数の人びとの人生観(concept)を変えるところにあるのかもしれません。 でっかい車でちょっとの距離を行くのはバカげている、自転車でいい。 伝わるならモノクロでいい、カラーはぜいたく---というのも人生哲学の差です。 キ…

(519)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(84)

・ ハンドルつきのハーフ・ガロン入りのボトルの登場。 1ガロンは、アメリカでは3.7853リットル(USガロンともいう)。 イギリスでは、4.546リットル(imperial gallonともいう)---と辞書にありました。 英国製品だけど米国のメディアへの広告だから、USガロン…

(518)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(83)

・ キャンペーンの立ち上がりの2〜3年は、シーヴァスの"ライト"な由縁(わけ)を、たくさんの言葉を使って、繰り返し、繰り返し、述べていました。いわゆる、DDB風の説得広告でした。 数年で、ヘッドラインだけで言い尽くす広告に変わりました。一つの広…

(517)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(82)

・ よくまあ、製品が入ってない空のボトルを---と、クライアントの胸のうちを察してあげましょう。 「スコッチのことは、そちらが専門家だから、お任せしています。 広告のことは、DDBが専門家なのだから、お任せを」 空ボトルだから、印象に残るのです。 …

(516)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(81)

・ ギフト(gift)とプレゼント(present)は、どう使いわけるのか、いまだに知りません。前者は多くの人たちの定例的な行為、後者は個人的な心情のこもった贈りもの---と分けているのは、ぼくだけなんかなあ。 とにかく、シーヴァスは、喜ばれる贈り物として…

(515)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(80)

・ 目の前にドーンとクレードルを置いて、あの人を驚かせてやりましょう! (fuku33さん訳) シーヴァスの半ガロン用のクレードル---またの名は、シーヴァス党のために誕生したばかりのすてきなスタンド。 こんなのがあったらいいなぁと、どなたも待ちのぞん…

(514)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(79)

グッドデザイン賞もののクレードルですね。 30年ほど前、日本での独自デザインのシーヴァス半ガロン用のスタンドをもらいましたが、恥ずかしくなるようなデザインで、人前にだせませんでした。 スタンドの、この、コピー、日本酒の1升瓶にも似合いません…

(513)[ニューヨーカー・アーカイブ ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(78)

これと似たヴィジュアルはVWビートルのシリーズで見ました。 そう、VWビートルが総計で500万台を達成したとき、DDBが提案したのは、 「500万台目のVWビートルをお目にかけようと思いましたが、売れてしまったのです」←クリック なにもない紙…

(512)[ニューヨーカー・アーカイブ ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(77)

・おそらく、シーヴァス側の強い要請があるんでしょうね。 最初に任せたとき、 「広告のことは、広告の専門家のDDBに」 と釘をさされていても、こういう口あたりのいいコピーを一回示されたら、「あれがいい」といいそう。 3年前の(65)と同じ原稿です…

(511)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(76)

・ 『ニューヨーカー』の読者の何パーセントが『ウォール街ジャーナル』を手にしているかは不明だが、この新聞の存在を知らない読者は、かぎりなく0に近いと思う。 これ以上にいい思いをさせてくれる投資、 他に思い浮かびますか? C/W A/D "The NEWYORKER" …

(510)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(75)

・20世紀を代表する不朽の名作広告の一つ。ベスト10には間違いなく入るでしょう。 人によっては、VWビートルの”Think small." "Lemon." エイビス・レンタカーの "We are No.2." と肩を並べるとも。 アドマンとして、この広告を知らないで広告を語っているの…

(509)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(74)

・ そういえば、ギフトには2種類あると、どこかの国の学者が分類していたのを読んだ。 その本のタイトル『愛と恐怖の贈り物』 恐怖は、いわずと知れた平和的朝貢類。上司へのお歳暮・お中元もその一種かも。ん? カミさんへのプレゼントは、愛と恐怖? おいお…

(508)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるシーヴァス・リーガルのシリーズ(73)

45点目あたりから、独特の味がでてきたことを、お楽しみください。 優美なデカンターへ移さないほうが より優美な場合もありますよね。 C/W ピーター・マーフィー Peter Murphy A/D ビル・ハリス Bill Harris 【メモ】[DDB NEW]1973年9月 "The New Yorker"…