創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

[(ほんとうの)息抜きタイム](260)創造的な環境づくりの一つ?


『DDBニュース』1969年2月号の巻末に、小さな小さな記事がありました。


ご記憶でしょか?
当ブログ、2009年12月23日付に、『DDBニュース』の企画による「赤ちゃん時代の、もっとも可愛いらしい写真コンテスト」を紹介しました
あのコンテストに刺激された投書なんです。


【コラムの大意】


 最も美しい


タラ・ヘネシー(コピーライター、ブライアン・ヘネシーの娘)はウェストチェスター(地名)の”Most Beautiful Child"コンテストで優勝しました。 コンテストはアメリカ癌協会によって後援されたものです。
タラは1歳半のときに撮った写真で応募したということです。
現在2歳のタラは、みんなから祝福されながら、トロフィーと自分のポーレートを受け取りました。


『DDBニュース』は社内報であるとともに、株主やクライアントの上層部や担当部署へ送られます。


あの、「赤ちゃん時代の、もっとも可愛いらしい写真コンテスト」も、DDBの社風が、従業員たちがのびのびと、そして和気藹々と、最高の仕事をしていることを暗にほのめかしたものでした。


この小さな小さな記事も、それを支援しているとおもえます。


親バカというのは、あまりに近視眼的な見方です。


そうそう、当ブログのメイン・タイトルは、『創造と環境』です。クリエイティブを伸ばす環境とは? を問うています。


参考作品で広告の創り方を学ぶことは、あまり意識していません。


そっちのことは、ほかの本でやっていただけばいいとおもっています。


サブ・タイトル--- 「38年前&いま」黄金の10年、come back!に代えようか、とは思案中ですが。


ついでに、もう一つ---VWビートルのキャンペーンを、『ニューヨーカー』誌への掲載順にならべることも考慮中です。
キャンペーンというものの実体や、クリエイターたちの思考過程も見えてくるのではないかと。