創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

[6分間の道草](460)シーヴァス・リーガルの広告(7)


お色直し(カラー版)で再登場です。


khalki さんにつづいて、hiroysato さんが、DDBによるシーヴァス・リーガルの広告のカラー版のあり場所を、コメントに書き込んでくださいました。


シーヴァスのシリーズは、2008年10月1日から6回にわたって紹介しました。が、その多くがモノクロ版でした。いいえ、元稿はカラーだったのですが、『日米コピーサービス』が採集・掲載した時に、経費の関係でモノクロにされてしまっていたのです。


かねてから、機会があったらカラー版で記録しなおしたいとおもい、そのことをブログに書いたら、さっそく、khalki さんが『ニューヨーカー』のアーカイブの存在を、hiroysato さんが好事家が額縁つきで売りにだしているカラー版の有り場所をコメントしてくださいました。


で、カラー版で、一部、リバイヴァルすることにしました。シーヴァスは、モノクロでもいいビートルと違い、ライトなスコッチの味わいを暗示する琥珀色の液体、渋い焦げ茶のラベル、透明な瓶がなじみですものね(もっとも、軽めの琥珀色の液体を取り去ってしまったアイデア広告もありますが---これがめっぽう気がきいているのです)。


さ、改めて、お楽しみください、酔い心地のお好きな、キミ。



ボトルのせいで、人びとはシーヴァス・リーガルを買う。そう思われるのでしたら、これを売ってみてください。


art director : Jim Scalfone
copywreiter: Larry Sillan



友人にシーヴァス・リーガルを出さなくて、軽んじられることはないでしょう。
でも出せば、尊重してもらえるでしょう。



ニューヨーカー 1971年2月13日号

お金持ちのスコッチ
(でも、シーヴァス・リーガルは普通のスコッチよりそれほど高いわけではありません)


明日に、つづく