創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(395)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるビートル・シリーズ(92)


"Buy cheepness."でも、"Buy moderate."でもない。
"Buy low."なのだから、「買うときは低く」の訳でないと。
「安物買いのゼニ失い」であってはならない。
「良品正価」の感じ。

ビートルの写真は、真ん中に、大きすぎず、小さくもなく---。




買うときは低く、売るときは高く。


あなたの車を売る日が暗黒の火曜日と化すこと、なきにしもあらず。
私たちが、とってもいいものをお教えしましょう。
ありふれたフォルクスワーゲン・ビートル。
『中古車年鑑』は、新車時に2,000ドルで売られた1969年型ビートルが、中古車となった1971年に約1,550ドルで売れたと報じています。
とりたてての秘訣などありません。
年季を積んだ中古車業界人なら、ビートルは維持費がほとんどかからないので、オイルやガソリンなどの維持費に大金をかけなくてすむことぐらい、よく心得ていらっしゃいます。
ビートルは底部が密閉してあるので、突如として相場が底を打つようなことがないということも。
3年も経った車で「まるで新車なみですよ」という言葉をそえて正々堂々と売れる車など他にないことも。
私たちが1949年にビートルをアメリカ市場に導入した時、多くの自動車メーカーは私たちを見くびってました。
その彼らも、今や私たちを真似ようとやっきになっています。
23年の歳月、1,800万台のフォルクスワーゲンが登場して、やっと誰かさんたちは、ことの正否に気づいたようです。



C/W
A/D

"The NEWYORKER" 1971.08.28


The beetle's ads series with "NEWYORkER's archive" (81)




Buy low. Sell high.


The day you sell your car could very well Black Tueseday.
Which is why we'd like to let you in on a good thing
A common Volkswagen Beetle.
According to the Offcial Used Car Girectry a 1969 Beetle that sold new for only around $2000 still sells used for around $1550 in 1971.
Our tip really isn't a revelation.
Seasoned traders have known that since a Beetle requires very little upkeep, you don't have to make big investments in oil and gas issues.
And every Beetle is seald underneath so the bottom won't suddenry fall out of your market.
And what other 3-year old car can be sold honestly with the words: "It looks just like new."
When we introduced the Beetle in 1949 a lot of car makerse did sell us sort.
Now they're trying to make their own.
We'd guess after 23 years and 18 million Volkswagens, somebody out there have sportted a trend.


C/W
A/D

"The NEWYORKER" 1971.08.28