[息抜きタイム](240)ヘルムート・クローン個展(2)
Helmut Krone's One Man Show(2)
on "DDB NEWS" Novenber issue, 1974
エイビスは、業界で2位のレンタカーです。
それなのに、お使いいただきたい、その理由(わけ)は?
私たちは一所懸命にやります。
(だれでも、最高でないときはそうすべきでしょう)。
私たちは、汚れたままの灰皿をがまんできないのです。
満タンにしてない燃料タンクも、いかれたワイパーも、洗車してない車も、山欠けタイヤも、調整できないシート、ヒートしないヒーター、霜がとれないデフロスタ…
そんな車はお渡しできません。
はっきりいって、私たちが一所懸命にやっているのは、すばらしくなるためです。(省略)この次、私たちの車をお使いください。
すいていることでもありますし、ね。
C/W Paula Green
エイビスの2位シリーズ中で、米国のオーディエンスが腰を抜かすほど驚き、すぐに大笑いしたと想像する、ぼくの大好きなエイビスの広告をあげてみる。いささか面白がり屋的な個人の趣好に偏ってはいるが---
No.2主義
エイビス宣言
私たちは、レンタカー業界で、巨人の後塵を拝しています。
なかんずく、私たちは、生き残る方法について学ばねばなりませんでした(*)。
その闘争を通して、私たちは、この世における1位と2位の根本的な違いについても学びました。
1位の態度たるや「間違ってはいけない。失敗さえしなければ、それでいい」です。
2位の態度はこうです。「正しいことをやれ。新しい道を探せ。もっと一所懸命にやろう」
このNo.2主義が、エイビスの信条であり、実践もしています。
エイビスのお客さまは、ワイパーがちゃんと動き灰皿が空になっていて、ガソリンは満タンで、ぴっかぴかのプリムスの新車を、職分をよくわきまえたエイビス・ガールの微笑つきでお借りになれます。
そしてエイビスも赤字を脱して黒字に転じました。
エイビスは、このNo.2主義に特許をとってはおりません。どなたでも自由にお使いになれまます。
万国のNo.2の同志よ、立ちあがれ!
注:エイビス(Avis)・キャンペーンのこのほかの広告は下記リンクより、ご覧になれます。
- DDBの広告
あなたの奥方がお求めになりたい
アウディ・フォックス・シルバー
は、これ。
私たちの艶々してて、スポーティなフォックスは女性を魅きたてます。
柔らかくて計算しつくされた室内は5人まで坐れます。 しかも、外観がすばらしく整っており、乗り降り、出し入れがスマートにこなせます。 食欲? 1ガロンあたり25マイル。
そして、最もすてきなのは、私たちのフォックスは、ミンク以下のお値段だっていうことでしょうかね。
C/W Mike Mangano
夫婦で参画。私は車を設計しました。
亭主ドノは色を決めました。
ユニ・ロイヤル・タイヤの命知らずのドライヴァー組
C/W Jim Lawson
メトリカル風ステーキ
C/W Jack Gillon
スコッツの肥料---ベジタブル・ガーデンを一度お試しください。
(一度だけ。)そして収穫を見てください。
庭の植物はすべて成長したがっており、もし土壌がどうにか肥えていれば、あなたがちょっと手を借すだけで、そうなります。
(そして手作りの豆、スイートコーンは食事の度にお金の節約になるだけでなく、味もずっとおいしいはずです)。
トマトが10ポンドとれるか、その半分にしかならないかは、単純に言って、肥料の問題。
別に職業的裏付けがなくても、十分な収穫をあげられます。
私たちが、一度使うだけで足りる家庭菜園用肥料を発明しました。
収権期まで長持ちする十分な養分が入っています。
(ここが一気に溶けだし、すぐに効かなくなってしまう即効性の肥料と違う点。こういった類は2、3回肥料をやらなければならない)。
私たちの肥料は、配合成分の窒素が最初は植物が育つようにたっぷり、それ以後は少しずつ溶け出すように作ってあります。あります。
トマト、豆、 コーンが余分にとれるのは、 こうした着実な養分補給のおかげなのです。しかも南部の砂地以外では、肥料は1回まくだけで十分です。
この肥料はすべての野菜に使用でき、害になるのではないかという心配もありません。遅溶性の肥料なので根焼けしません。箱の指示書通りご使用ください。
理想的な散布時は、種または苗をうえる時です。地表から深さ3〜5cmのあたりに、できるだけ均等にまいてください。
私たち自身、この肥料をあらゆる野菜でテストしましたので、効果はわかっています。そしてこれ以上考えられないほど簡単な保証をつけました。「いかなる理由でもこの製品ご使用後と効果に不満が出た場合は代金を返済します。購入の証明になる物をお送りくだされば、折り返し小切手をお送りします」
私たちは別におさがしにならなくてもオハイオ州メリーズビルにおります。
【掲載誌】1978年4月6日号『ニューズウィーク』
C/W Jack Dillon