(278)DDBが選んだDDB ・・・【DDB紹介[終末宣言]】(7)
パーカー夫人は、DDB2人目か3人目のコピーライター。ぼくがDDBへ押しかけて、取材をはじめたとき、真っ先に認めてくれて、DDB制作のTV−CMを調達してくれたり、「ウェルカム・ホームパーティ」を催してクリエイターのキー・メンバーを招いて売り込んでくれた。お蔭で、DDBの主要な人たちとは親密になった。パーカー夫人がぼくにつけてくれたキャッチ・フレーズは「chuukyuuはジャパニーズ・ジューイッシュ・コピーライターよ」 これで、ジューイッシュの多いDDBのクリエイターたちは信用してくれた。なんのことはない、ハリー・ケメルマンの『ラビもの』謎解きミステリーで、ユダヤ教のラビとコミュニティの関係に通じていただけのことだが(もっとも、その後、『旧訳』を読み、ユダヤ教徒の700いくつの戒律も覚えましたよ)。パーカー夫妻が日本旅行を楽しんだとき、箱根の電通の寮まで夫妻を乗せてドライブ、近藤朔さんと会食、電通でのスピーチを成功させた。
「DDBの雰囲気がすてき」「パーカー夫人を姉にもちたい」 「バーンバックさんの指導法!」「chuukyuuんちの大ボトルのシーバス!のわけ」とお感じになったら、今日のテキストのタイトル最上段右手「」をクリック→★。 山あいの村の夜空の満天の星の数★★★★★★★★★ほど。いまは、これだけがつづける励みなんですから。
DDBの創業のころの雰囲気
シニアVP兼クリエイティブ・マネジャー
ロール・パーカー LORE PARKER
DDBに出した私の最初のへッドラインは、「親愛なるロビンソン夫人」でした。それがみごとに成功。最もエキサイティングだと教えられてきた広告代理店で駆け出しのコピーライターとして最初の仕事にありついたのです。
コピー・チーフのフィリス・ロビンソンに出した手紙には、DDBで働けなかったら、三番街のエルの前で身投げするといった意味のことがしたためたのです。
新入社員の歓迎という意味で、ビル・バーンバックがコピー部全員をランチに招待してくれました。たしかアルゴンクイン(ホテル Algonquin Hotel)のすみのテーブルに5人座ったと思います。
ビルは誇らし気に、この代理店は理想的な規模---従業員数45人---になった、これ以上大きくするつもりはないと言いました。
私はDDBで育ちました。家族さながらに---当時、ビルとフィリスが私にとって両親、大好きなおじさんがボブ・ゲイジでした。
ジョー・ダリーというフレクサラム・ベネシアン・ブラインドのエネルギッシュなアカウントマン、シ・コーンプリットというトラフィック・ランナーもいましたっけ。
セールス・プロモーション部門からライターに抜擢されたばかりのボブ・レブンソンをなぐさめたこともあります。ハートマン・ラッゲジで初めての広告を書いたのに、ビルに嫌われてしまって。ボブはDDBでは長持ちしないって思ってましたのよ。
ヘルムート・クローンの小個室へ入っていったことがありました。彼は寡黙で、めがねをかけていて、私の歴史の先生そっくりでした。あの時、彼は真っ黒なべージに赤い電球を描いていて、ヘッドラインは「さらば、暗室!」とかなんとかだったと思います。丁度ポラロイドの仕事をとろうとしてた時でした。
それから見かけだけは温厚だったマック・デーン。あんまり上品とは言えない西42丁目11へ引っ越した時、彼は西43丁目20ってみごとな言いまわしで呼んでました。
【chuukyuu注】マンハッタン区の中心部を縦に貫通している通りが「アヴェニュー(*番街)」、ハドソン河とイースト河の間を東西に走っている横の通りが番号をふられた「ストリート(*丁目)」とニューヨークっ子は呼んでいる。マンハッタンの中央を北南に走って島を東西にわけているのが5thアヴェ。42丁目は巾の広いが卑猥なストリート。その北側43丁目は静かな閑散とした通り。DDBが引っ越したビルにはその両側に出入り口があった。で、管理部門担当のデーン氏は、北側の入り口の番地を言ったのである。5番街の西側で番地が100番以下だから6番街との間。ぼくが、春・秋、年に2回ずつ10年間ほど東京から通ったのもこのビル。もちろん年々、使用階数が増えていた。
威勢のよいネッド・ドイル。彼は私が最初のクライアント詣での時、道端のバーに入って私がスコッチを頼んでいるのを見て、「シャーリー・テンプルを気取ってるのかい」と言って、いたく私を傷つけたものです。
それから、ビル・バーンバック。クリエイティブ部門の廊下をうろつき回り、有ごしにのぞき、ほめたり、けなしたり。おかげで私たちは、エクスタシーを感じたり、落胆したり。ビルに気に入ってもらえれば、広告に使ってもらえることがわかってましたからね。
私の広告にビルが初めて「すばらしい!」と言ってくれた時は、恋人の所にすっ飛んで行き、アルゴンタインで祝いました。私はついにDDBの1人前のコピーライターになったぞ!ってね。そしたらウェイターが角のテーブルにお座りのドイル氏からですと言ってお酒を持ってきてくれました。シーバス・リーガルでした。
関連記事:
>>ロール・パーカー夫人とのインタビュー
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