創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(22)ライバル・ドッグフードの広告(2)

ドッグフードが常識になるのに何年かかりましたかね?
米国では、10年とかからなかったような。
それほど、このキャンペーンは愛犬家の心をとらえたといえる。

ワン君、ご用心

どんな種類の骨でも、調理した骨は愛犬の死期を早めます。くずれてぼろぼろの小剣となり、ワン君の内臓を傷つけます。
愛犬をあなた同様、歯科医のお得意にもします。

ほかにも愛犬に与えてほしくないもの---焼きたてのパン、キャベツ、コーン、ブラッセル、芽キャベツ、カリフラワー、オランダ風パイ、塩つきナッツ類、砂糖づけフルーツなど。

ライバル缶詰ドッグフードは、血もしたたるばかりの牛肉、肉の副産物、大麦、牛の骨髄、そしてビダミンAとDをひとふり。ほかに8種類のエキス。

もし、あなたの愛犬にガリガリ噛む習性がついていたら、プラスチックのチューイング・トイを加えてあげましょう。


市場への導入期の広告なので、より強烈に注意をひくように、より丁寧に説得。