創造と環境

コピーライター西尾忠久の1960年代を中心としたアメリカ広告のアーカイブ

ネクタイの結び方

隔週水曜のオフィスでの、始業10分間のクリエイティブ・センス・アップ・ミーティングは、ネクタイの結び方。


なにをいまさら---の感もないではないが、オフィスの大半を占めている男性クリエイターは、ネクタイなんか結んでいない。自由着。だから、モデルを使っての撮影に、モデルのネクタイの結び方まで気がまわらない。


20年ほどまえ、朝日新聞の日曜版に10年間ほど連載コラムをもっていた。「ダンディ&シック」 女性物は愛甲さんが担当。


1984年1月8日のコラム。


要するに、織りタイはシングル・ノット(一重結び)、プリント・タイはゆるみやすいからダブル・ノット(二重結び)が常識ということ。
世界一といわれた、パリのネクタイ職人---ドミニック・フランス銘柄のルネ・ブランドウ爺さんは、「うちのネクタイは、ぜったいに二重結びにしないでくれ。せっかくの生地の傷みが早くなる」と。
たしかに、高価だから、長持ちさせないと。


きょうは、その、ドミニック・フランスとエルメスのヘビー・シルクタイで実演をする。


そういえば、米国のアイビー・リーグ出の大統領は全員、シングル・ノット。
英国のオクスフォードやケンブリッジ出の閣僚もシングル・ノット。スクール・タイやクラブ・タイが斜め柄の織り柄タイだから。