創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(68)フォルクスワーゲン・ビートルの広告(41)

簡潔で、意表を衝くヘッドライン(見出し)、読み手(オーディエンス)の疑念を解きほぐして確信へ導く語り口---は、"Lemon" の衝撃力に匹敵します。



米国製

ミシガン州のグランド・ラビッズのG.ラングという人が、暇をみてはスペア部品を使って、 このフォルクスワーゲンをつくりあげました。
たいへんよく走ります。
が、そんなにしょっちゅうは走りません。
ラングさんは、私たちの訓練学校の一つでVWの機構を致えるのに、これを使っているからです。
バラパラにしては、また組み立てるのです。幾度も、幾度も。
こういう教育方法で辛苦を経ますから、私たちの機構はすごくシャープになるのです。
(私たちのサービスも同様にね)
もちろん、私たちの車が、ほかの車よりもずっと簡単に勉強できるということは認めますよ。
それというのも、私たちが毎年思い切ったチェンジをしないようにしているからです。
改良したとしても、ちゃんとした理由があってのうえです。
この方針だと、もう一つ利点があります。
VWの大抵の部品はどの年代のものでも交換がきき、しかも、すぐ入手できるということです。
こいつは、じつに気分のいいものですよ。
VWをあなたが組み立てるにLても、既製品をお買いになるにしても---です。



Made in U.S.A.

George H.lang, of Grand Rapids, Mich., mode this Volkswagen out of spare parts in his spare time.
The car runs very well.
But not often,
Mr. lang uses it to teach VW mechanics of One of our training schools.
They tear it to pieces and put it together again. And again. And again.
After suffering this kind of education, our mechanics get to be pretty sharp.
(So does our service.)
Of course, we admit thot our cor is easier to learn about than most.
Because we don't make drastic changes every year. And because the changes we do make, make sense.
This policy has another advantage:
Since most VW parts are interchangeable from year to year, you can easily get parts for any Volkswagen.
You'll find this comforting.
If you're building your own VW.