創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(1095・1103)ベスト・セレクション(290・298)ジャマイカ(27・35)

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ジャマイカ観光局・広告シリーズ(27・35)


ジャマイカマリンバ・ボックスの音色、
ぜひ聞いてみたいですね。
アフリカの「カリンバ」を大きくしたようなカタチで、
ペルー発祥の「カホン」のような演奏スタイルですね。
この辺りの楽器の変遷をたどるのも楽しそうです。


ジャマイカの伝統的なマリンバ・ボックスの響きを聴くまでは、
ジャマイカの奏でる音色を聴いたとは、言えないでしょうね。
マリンバ・ボックスはコントラバスに似た楽器です。
違うところは、その上に座って演奏することです。


マリンバ・ボックスの音は、マラカスやギターの音色と共に聴こえてきます。
ズーンとうねるように響き、重低音の利いたビートを刻みます。
しかし、バスとは異なり,弦ではなく調律された鍵盤を弾き、瓢箪型の箱の代わりに角ばった箱の中で共鳴します。それゆえに、低音が迫力がより増すようです。
その音は、ジャマイカのどんな場所でも流れています。
夜、テラスで食事をしている時に聴こえてきます。咲き誇るブーゲンビリアに囲まれて。すぐそばで、波がザーザーと打ち寄せています。ろうそくの明かりもと。ウェイターは、山盛りのお皿を忙しげに運んでいます。
気だるい、官能的な音楽が背後に低音でズーン・ズーンと響いています。
歌手たちの軽快で甘い歌声に合わせてズーンと躍動感あふれるビートを刻んでいるのが聴こえてきます。「男にとって、高価なものをねだる輝く目の女は厄介。欲しい、欲しい、欲しがっています」と。
フォックストロットの比較的アップ・テンポでの演奏が聴こえます。ルンバ、チャーチャ、ワトゥーシ、スカも聴こえてきます。
スカって何かって?ジャマイカ生まれの音楽で、楽器を激しく打ち鳴らし、頭を振って、時には、体を揺らし演奏する陽気で情熱的な音楽です。「スカ・ライブの夕べ」「スカ・マニア」と地域のダンス・パーティに強烈なポスターが誘っています。
ですが、私達の音楽のすべてが低音で唸るわけではありません。
ジャマイカオペラ座ではギルバートとサリバンの作品が上演されています。ジャマイカの子守歌、道路を掘る作業員の歌、そして動物の歌があります。
ピヨピヨとひな鳥が。チュチュチュと小鳥がさえずっています。サーモン嬢の野鳥保護区域では、毎日4時にモノマネ鳥がフィンチの鳴き声で夕食を催促するかのように鳴いています。
トゥートティート、トゥートティート。蛙が夜、笛を吹いています。まるでフルートの音色です。
私達ジャマイカ人の話し方でさえ歌を歌っているようです。「イズ レディー、ユー・レディー、オールレディー」の意味は「アー・ユー・レディー(準備はできてる?)」です。
ジャマイカのさえずりや意味不明の言葉についてもっと知りたい方は、ご利用の旅行代理店またはニューヨーク、マイアミ、サンフランシスコ、ロスアンゼルス、シカゴ、トロントのジャマイカ観光協会にお尋ねください。


C/W:
A/D:
Foto:


"LIFE" 1966.05.20
"The New Yorker" 1966.12.03


翻訳:木原夫人




You haven't heard Jamaica
until you've heard
Jamaica's marimba box.
It's like a bass fiddle.
Only we sit on it.


You usually hear the marimba box with maracas and a guitar.
It goes thoomp. It thoomps out the beat.
But differently from a bass. Tuned keys are plucked instead of strings, resounding in a boxy box instead of a curvy one. And the thoomp seems thoompier.
It accompanies almost everything in Jamaica .
Hear it as you dine on a night-time terrace. Masses of bougainvillea around you. Sea swishing nearby. Candlelight. Waiters padding about with heaped plates.
Lazy, sensual music is thoomping away in the background.
Hear it thoomping to our sweetvoiced swinging singers. "The shine eye girl is a trouble to a man, she want and she want and she want."
Hear it thoomping fox-trot. Rumba. Cha-cha, Watusi. Ska.
Ska? That's our own arm-flinging, head-jerking craziness. "A Night of Living Ska!", "Skamania!" screech the posters for local dances. And the thoomp is upbeat, wild, driving.
But not all our music thoomps.
There's Gilbert and Sullivan at the Jamaica Opera. And Jamaican lullabies. And road diggers' songs. And our animals' songs.
Cheep. Tweet. Mockingbirds, finches, singing for their supper at Miss Salmon's bird sanctuary every afternoon at 4:00.
Tooteet. Tooteet. Whistling frogs at night. They sound like flutes.
Even the way we speak is singsong. "Is ready, you ready, already?" means, are you ready? For more about our warbling and garbling, see your travel agent or Jamaica Tourist Board in NewYork, Miami, San Francisco, Los Angeles, Chicago, Toronto.


広告シリーズ総索引
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文責:転法輪 篤

(1093・1094)ベスト・セレクション(288・289)ジャマイカ(25・26)

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今の★数累計です。


ジャマイカ観光局・広告シリーズ(25・26)


2週間半ぶりのジャマイカ観光局・広告シリーズです。
今日の広告に出てくるコーネル大学はアイビー・リーグのひとつで、
そのホテル経営学部は観光産業教育では世界トップクラスだそうです。
恥ずかしながら、この広告ではじめて知りました。


この影の正体はスパイです。
私どもがこの島に潜入させました。
宿泊施設の料金調査という
重大な任務を遂行するために。


彼もいい働きをしてくれました。コーネル大学でホテル経営学部の教授から派遣された「スパイ組織」に所属するその他7名のスパイたちと比べても遜色ありません。
教授の方針に従って、ホテルごとに食事、サービス、宿泊施設の3つの評価ポイントを設け、それぞれ宿泊料に見合った価値があるかどうか、調査結果をまとめてくれました。
もちろん、後々見てわかりやすいように、ヒトデやその他のシンボルマークをつかって評価付けもしてあります(星の数で評価が分かる映画ガイドのように。)
ジャマイカの宿主たちの強烈な後押しのおかげもあり、このガイドは初版から首尾よく広まっていきました。
スパイだけではこうはいきませんからね。
また、料理に自信のある豪奢なホテルでは、他の質素な料理を提供するホテルよりも宿泊料が安いということが判明しました(専門家によると、最高級の料理を提供するホテルでも高すぎるそうです。)
宿泊料が高ければその分良いサービスを受けることができる、という考え方はジャマイカにお越しになったら覆ることでしょう。
大変洒脱なホテルでも、満足度の割に宿泊料が安く、清潔感もばっちりです(布団は全て新品です。)
この島には選りすぐりのフレンチ・シェフも呼んでいます(群を抜いて高給料です。)
お分かりいただけるかと思いますが、シェフたちは自分たちの給料額を調査されているなんてまったく知りません(上の写真をご覧のとおり、スパイたちの個人情報は守秘されております。)
ノートと鉛筆を突き立て、ホテルの管理人を脅すようなマナーのよろしくないお客様も時々いらっしゃいます。とは言っても大抵のお客様は心優しい方ばかりですから、質素なお値段でも満足いく価値を味わっていただけるでしょう。
ジャマイカのお値段ガイドをお求めの方は、最寄の旅行代理店またはジャマイカ観光局までお尋ねください。観光局所在地:ニューヨーク、マイアミ、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ。


C/W:
A/D:
Foto:


"LIFE" 1966.01.07
"The New Yorker" 1966.01.08
翻訳:佐藤汰さん東海大学 政治経済学部 経営学




This shadow belongs to a spy.
We smuggled him onto the island
for a very important assignment: to
rate our hotels and inns.


He did a good job, too. And so did the 7 other members of our "espionage ring" from the faculty of the School of Hotel Administration at Cornell University.
In proper scholarly fashion, they prepared a report that rated each hotel for value given (in relation to prices charged) in three categories: food, service and accommodations.
Of course, we colored it up a bit for easy reading with starfish and other symbols. (They work like the stars in a movie guide.)
That it was a success from the very first day of publication was apparent by the high wind it created among Jamaican innkeepers.
In a way, we can't blame them.
One luxury-priced hotel, which prides itself on its food, received a lower rating than a medium-priced hotel with a more modest menu. (According to our experts, the prices were too high --- even for the best.)
And so it went --- each hotel being rated strictly on what it gives for what it gets.
The result is that now things are changing in Jamaica.
One very fashionable hotel --- with a rating lower than it considers acceptable --- has completely redecorated (right down to new mattresses).
And another has imported the most expensive French chef ever to show up on the island.
You see, they never know when our spies will be around to update their ratings. (Notice how shrewdly we've protected the identity of our man in the picture above?)
Of course, some fiendish tourists have made a thing of parading around with a notebook and pencil in hopes of intimidating nervous hotel managers.
But, for the average, kind-hearted traveler, there's a much simpler way of getting one's money's worth in Jamaica.
Just ask for a copy of the Jamaica Value Guide from your travel agent or the Jamaica Tourist Board, in ew York, Miami, Chicago, Los Angeles, San Francisco.


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文責:転法輪 篤

『西尾忠久 アド コレクション展』Vol.1 無事終了しました。


現物は、新聞1ページより縁(まち)の分だけ大きい清刷り
なのですごい迫力です。
日本で所有している人はいないとおもうので、ぼくの寿命
のあるうちにどこかで展示できるといいんですが。


西尾のこのコメントから始まった『西尾忠久 アド コレクション展』。
本当に多くの方にご来場いただきました。
この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。
また、ご来場いただいた方々からいろいろな西尾の話を伺うことができ、
それもまた私たちにとって、貴重な体験になりました。


今回用意した西尾の著書は、ほとんどが本人が持っていたものを自宅からお借りしました。
挟まっていたメモや付箋など、そのまま展示させていただきました。
一冊どうしても用意できなかったのですが、初日にいらっしゃった、当時その本を担当されていた編集者の方が持っていらっしゃり、展示会中お借りすることができました。ありがとうございます。



「Vol.2はいつやるのですか?」と多くの方に質問されました。
まだ何をどのようなかたちで展示できるか、何も決まっていませんが、
アド・エンジニアーズのみなさんと続けていきたいと思っています。


しばらくお休みをいただいていましたが、ジャマイカ観光委員会の広告シリーズを更新していきたいと思います。
西尾のように毎日更新とはいきませんが、ゆっくりと最後まで進められればと思います。
これからも『創造と環境』をよろしくお願いします。


文責:転法輪 篤

『西尾忠久 アド コレクション展』Vol.1 前夜


3月の終わり頃、イギリスのリドリー・スコット監督の事務所から一通のメールが届きました。
内容は「こんど、イギリスの広告とデザイン産業についてのドキュメンタリーを制作することになりました。その中で使用する、オーバックスの1954年の作品『驚いた目は、あなたのお財布よりは決して大きくなりません。』の高詳細のデータを探している」というものでした。


なぜイギリスの広告史のドキュメンタリーで、ニューヨークのデパートの広告を載せなければならないのか、と聞いたところ「DDBの創業を始めとする『クリエティブ革命』は、その当時イギリスのクリエイティブ産業にも大きな影響を与えたからだ。そのきっかけをつくったのがオーバックスの広告と考えている。」との答えでした。

驚いた目は、あなたのお財布よりは決して大きくなりません。(1954年)


もう一人のあなたがつぶやく。「あ……あのスーツ、欲しい」「でも高すぎよ」ともう一人のあなた。これって欲求不満、よくあること…でもオーバックスだと話は別。ステキなハイ・ファッションをお望みですね。それもステキな安値で。
今すぐオーバックスヘいらしてください。私どもの品物をご覧になれば、驚きであなたの目はみるみる大きくなるでしょう、でもオーバックのバーゲンのときほどは大きくならないでしょうけど。
34丁目エンパイア・ステイト・ビルの向かい。「100万円のピジネスで数ペニーの儲け」


C/W ジュディ・プロタス Judy Protas
A/D ボブ・ゲイジ Bob Gage
Foto


そこで、西尾に連絡を入れ、自宅に伺いました。
「倉庫にあるかもしれない」といって、スタスタと外に出ていく西尾に付いていきました。
退院以来初めての外出でしたが、その足取りはとても軽やかでした。
結局、上記の作品は出てこなかったのですが、西尾自身も忘れてしまっていた60年代後半から70年代にかけてのオーバックスの作品たちが倉庫から出てきました。
その後、佐藤汰さんをはじめ、ボランティアで翻訳してくださった東海大学の学生のみなさんのご協力によって、オーバックスの作品リストが出来上がりました。




オーバックスの作品を確認する西尾 自宅にて 撮影:2012年4月3日


その後、この作品たちを多くの人たちに直接見てもらいたい、という西尾の思いが展示会の開催につながりました。
新聞広告の清刷りのほか、西尾の広告やデザインに関する著書も自由に読んでいただけるよう、ご用意しています。DDBからの手紙や資料なども追加しようと思いますので、ぜひ遊びに来てください。





『西尾忠久 アド コレクション展』Vol.1会場 撮影:2012年8月6日



>>『西尾忠久 アド コレクション展』Vol.1
2012年8月12日(日)17時まで開催中です。


文責:転法輪 篤

『西尾忠久 アド コレクション展』Vol.1

このブログだけではなく、twitterfacebook上でも、
西尾へのあたたかいメッセージを拝見しました。
本当にありがとうございます。


西尾が生前から企画をしていた展示会が来週、8月6日(月)から始まります。
本人も本当に楽しみにしていた企画でした。
西尾の広告に関する著書や資料なども、ご覧いただけるようにする予定です。
都内での開催になりますが、ぜひ遊びに来てください。



西尾忠久の集めた膨大な資料から、選りすぐりの傑作広告をご紹介するアドコレクション展。第1回目はニューヨークのオーバックス百貨店です。DDB(ドイル・デーン・バーンバック)社が設立後最初に手掛けたこの広告シリーズで、1960年代の「クリエイティブ革命」は幕を開けました。ユニークにして人間味のある切り口、むしろ今こそ輝きを増す30点余りの作品をご覧いただけます。


開催期間
2012年8月6日(月)〜12日(日)


開館時間
11:00〜18:00
※初日14:00から/最終日17:00まで


銀座幸伸ギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座7-7-1 銀座幸伸ビル3階
→map


主催
株式会社アド・エンジニアーズ・オブ・トーキョー


スタッフ拝

『創造と環境』読者のみなさま


『創造と環境』主宰 西尾忠久が病気療養中のところ
本日7月28日 逝去いたしました。
生前賜りましたみなさまからのご厚誼に厚く御礼を申し上げるとともに
ここに謹んでお知らせ申し上げます


後日「お別れの会」を催す予定となっております
改めてこちらの場所でお知らせさせていただきたいと思います


現在、更新中の「ジャマイカ観光局・広告シリーズ」は
西尾の遺志を引き継ぎ、更新していきたいと思っております。


スタッフ代表 転法輪 篤

(1092)ベスト・セレクション(287)ジャマイカ(24)

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今の★数累計です。


ジャマイカ観光局・広告シリーズ(24)


港で揺れる古風な灯火の下には、
揚げたての魚や、キンキンに冷えたロブスター、
ピリ辛ロッティが見えます。
これら全て合わせても、お値段70セント。
ぼったくりじゃないかって?
いえいえ、ジャマイカではこれが普通なんです。
どんなに贅沢しても90セントは越えませんよ。


ジャマイカでは外に出れば、引きこもりがちな自分だって食べてしまえます。(屋根のない豪華なレストランがいくつもあるのです。)もちろん、テーブルとイスはありますが、路端で立食もしばしば。立って食べるのです。どういったものか、一度やってみて下さい。両足が立食を受け入れたなら、お口にもお財布にもありがたい御馳走が楽しめるでしょう。
さあ、フルーツカート美食ツアーの始まりです。マンゴー、ネイスベリーにポーポーなどを、採りたてココナッツと一緒に洗います。活きのいい鱈がたったの1セント。朝食には15セントあれば十分です。
お昼はディアブロ・マウンテンへドライブに行きます。そこから見る景色は絶品料理にも負けない程の感動ものです。
パン屋に行けば、アツアツで気分もホットにしてくれるミートパティが食べられます。外はカリッと中はフワッとした、魅力溢れたクロワッサンもあります。食品商から冷えたレッド・ストライプも買いましょう。1本だけ。今は焼きトウモロコシ待ちですね。綿の木の下で立ちながらの昼食にかかった費用45セント。
おっと、デザートを忘れていましたね。ご心配は無用です。スノーボール・カートにて魅惑のピンク・シロップたっぷりのアイスが3セントで召し上がれます。昼食には余裕をもっていらした方がいいですね。
おやつの時間までに、南西にあるミドル・クォーターズ付近のスター・アップルへと向かいましょう。おやつには川蝦。桃色のささやかな逸品。殻も丸ごと食べてしまいます。閑散とした分かれ道で立ち止まり、おやつにいくらかかったか思い出してみて下さい。1シリング、たったの14セントです。それ以上は1セントもかかっておりません。
どこからともなく現れてくる魚の売り子が持つ鉢には、燃えるようなトウガラシ、スコッチ・ボネットと一緒にバラ色の蝦が溢れています。紙袋1つ満杯にしてもお値段は2セント。さらに大きい袋で欲しいなんて思わなくなるでしょう。
小さなランプに火を灯し、気分も落ち着いたところで、糖蜜とシナモンたっぷりのケーキをご用意いたします。(これで1セント)
夕餉の準備はよろしいですか?もう少し待ったほうがいいと思いますか?灯光が消えないうちにいただくのが、より洒脱な味わい方です。さらにジャマイカの常食や宿について詳しい情報をお求めの方は、お近くの旅行代理店か、ジャマイカ観光局へお越しください。所在地:ニューヨーク、マイアミ、ロサンゼルス、シカゴ、サンフランシスコ。


C/W:
A/D:
Foto:


"The New Yorker" 1965.12.25
翻訳:佐藤汰さん東海大学 政治経済学部 経営学




At Old Harbour's lamplighted stands,
fried fish, cold lobster
and spiced roti bread costs about 70¢.
Because you can't bargain like we do,
you may have to pay up to 90¢.


You can eat yourself silly in Jamaica without even going indoors. (Some of our poshest restaurants don't have much use for a roof here.)
Of course, a restaurant gives you a table and chairs, while at a roadside stand, you stand. But try it. If your feet can take it, your palate and purse will be grateful.
Start your gastronomic tour at a fruit cart. Mango, naseberries or pawpaw washed down with a draught from a freshly lopped-off coconut. Then maybe a codfish flitter for a penny. Breakfast might cost 15¢.
For lunch, drive up in the mountains to Diablo, where some people feel full just from viewing the edible landscape. Get a hot (both meanings) meat patty from a baker's. It's a crusty crescent with something magical inside. Then buy a bottle of cold Red Stripe beer from a grocer's. No; better buy two. Now hurry on to a roast corn stand.
Then stand in the shade of a cotton tree and eat your 45¢ lunch.
Oh, we almost forgot dessert. But don't you. For 3¢ at any snowball cart you get shaved ice all dripped over with lovely pink syrup. It tends to settle your lunch and make room for the excesses to follow.
Now move along; southwesterly to change the scenery. And to get to Star Apple near Middle Quarters in time for the afternoon snack.
This is where you'll get the river shrimp. They're pink, tiny, and so delicate that we eat them shells and all. Stop at the deserted crossroads and before you have time to remind yourself that a shilling equals 14¢, It isn't deserted any more.
Fishwives appear from all sides, flourishing basins of rosy shrimp sprinkled with fiery Scotch Bonnet peppers. A paper sack-full at 2 shillings is enough to stop a large appetite. And to start a small bonfire. Calm it down with a bite of bulla, a molasses-and-cinnamon cake. (1¢)
Ready for dinner? Better wait till later, don't you think? Besides, it'll taste even better by lamplight.
For facts on more conventional food (and lodgings, too) see your travel agent or Jamaica Tourist Board, in New York, Miami, Los Angeles, Chicago and San Francisco.


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