創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

[6分間の道草](865)総索引リスト(55)

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今の★数累計です。


chuukyuu の好みで選んだ、ベター・ヴィジョン協会のシリーズから10点を紹介。その1.
選択の基準は、製品の人間化---つまり、性格づけ。


                         必読期待
The best 10 which chuukyuu chose. )←click



私は、定期的に目の検査を受けさせるためのキャンペーンがあると聞いたとき、
私自身(と家内自身)について書くことで、このアイデアの推進を協力することが
できるだろうとかんがえたのです。
本当は、このことについては、アイデアでなく、法律がつくられるべきです。
見るということは、運命のなすがままに任せておいてはいけないことの一つです。
私にはチャンスがなかったのです。
私はピアニストという職業柄、いろいろな国へ出かけてきました。
音と匂いとだけから判断するな、見るという世界は、じつにすばらしい世界である
に違いありません。
私は、あなたが目の検査をしないから視力をうしなったなどと言っているのでは
ありません。
検眼なんてたいしたことではないのになぜそんなにおっくうがるんですか? 
わたくしのようなものにとっては、見えるということはじつに感謝すべきことなのに、
あなたのような方には選択の問題なんですね。 
あなたは視力が完全だということを確認することができるし、検眼によって、もっと
よく見えることが分かるかも知れませんよ。
私にそんな選択の機会が与えられたらどうするか、私にはわかっています。


              ジョージ・シアリング


CW ジョージ・シアリング George Shearing レオン・メドウ Leon Meadow
AD レン・シローイッツ Len Sirowitz
FOTO Wide World Photo Inc.
"LIFE" 1965.10.15  (三宅秀道先生検索)



hiroyasato さんが、読みやすい原文を見つけてきて、コメント欄にあげてくださいました。


When I heard there's a campaign to get people to have their eyes examined regularly, I thought maybe I could drive this idea home by writing about it myself (with Mrs. Shearing's help). Really it should be a law, not just an idea. Seeing is one thing that shouldn't be left to chance. I know, I never had the chance.
But I have some idea of what I've missed. My career as a pianist has taken me to many countries. Judging from just the sounds and smells, it must be a unbelieveably exciting world to see. I'm not suggesting you'll go blind because you don't have your eyes examined. The chances are small but why take the chance? But when a person like me would be grateful to see at all, a person like you has a chance. You can assume you eyesight is all right. Or you can learn through examination that you might be seeing a lot better. I know what I'd do if I had the choice.


George Shearing

【追記】三宅秀道先生のfbのコメントによると、シアリング卿はことし(2011年)2月までご存命だったと。