創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(262)1981年のシーヴァス・シリーズ(4)

『ニューヨーカー・アーカイブ』より

忍耐に忍耐を重ねた末の、貰い泣き。



「待てば海路の日和あり」では、DDB流ネガティブ・アプローチにならない。

"NewYorker" June 15, 1981


参考


ここんところ毎年、贈られたネクタイをお義理で締めてはいる。
だけど、本音(ほんね)は---ね。


"NewYorker" June 6, 1970

参考


父の日に贈るネクタイの
柄選びに自信がないのでしたら、
こんなふうにして
プレゼントしてみては?


みんながみんなペイズリー模様のネクタイ好きとは限りません。
でもシーヴァス・リーガルの嫌いなスコッチ党がいたら教えて
ほしいものです。
醸造者もあきれかえるでしょう。
シーヴァス・リーガルはなぜ確かな贈り物なのですか?
なんという愚問。
スコットランドのストランスラ・グレンリベットの古い醸造所で
つくられたとびきり上等のウイスキーでできていて、
気候に恵まれた高地地方で12年も眠らされているのですから
最高の贈り物にならない方がおかしいというものです。
幸せなことに、これらの条件をみたしているのはシーヴァス・リーガルだけです。
他のスコッチもやっているのでしょうが、シーヴァスをしのぐことはできません。
タイ(同点)にさえ並べないといったところが、現実です。


"NewYorker" June 12, 1965


If you're not sure
of your taste in ties
for Father's Day,
wrap one this way.


Not every man cares for paisley print neckties,
but show us a Scotch drinker who doesn't like
Chivas Regal and we'11 show you a greatly
astonished distiller.
Why is Chivas such a sure gift?
What a foolish question.
Anything made of the finest Strathisla-Glenlivet
whiskies in an ancient Scottish distillery and
aged for twelve weather-fil1ed
Highland years would be a great giift.
Happiy for us", on1y Chivas Regal meets
al1 these conditions. Other Scotches may try,
but they can't surpass it.
So far, in fact, it isn't even a tie.


12 June 1965 『New Yorker』

参照2009年9月25日[精選シーヴァス・リーガルの広告]
2009年10月20日のTCC(東京コピーライターズクラブ)の有志研究会でchuukyuuが映写・解説したシーヴァス篇。特別頒布しているオリジナルCD−ROMにも収録されています。