創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(26)「あまりにも無秩序な」(了)

          副社長アート・スーパイザー ビル・トウビン


写真家のミーティングでのスピーチなら、やはり、写真を使った広告の例を出さないと、トウビン氏に礼を失しますね。


>>「あまりにも無秩序な」(1)
>>「あまりにも無秩序な」(2)
>>「あまりにも無秩序な」(3)
>>「あまりにも無秩序な」(4)


リヴィのパンを好きになるのに、ユダヤ人にならなきゃ…なんて法はありません


「あまりにも無秩序な」(了)

今後、どうなるでしょう?
たちまち、フォト・ジャーナリズムを使った広告が多くなることでしょう。
ソフト・フォーカス広告の洪水の直後に、シャープ・フォーカスという俗受けする強い流れが現れ、バード・アイ・レンズがさんざん使われたあとは虫メガネが・・・ってわけですね。
ですが、もっともよい<流行> は、<流行> のないことです。
真の意味でのキャンペーンとは、そのキャンペーンがつくられた時期にはどんなビジュアル・テクニックが流行っていようと、そんなことには目もくれないで、アイデアをちゃんと伝えることにのみ、創造性を集中したいものです。