(599)東京コピーライターズクラブ・ハウスでのスピーチ(9)
【4月16日掲出の前文の再録】
2009年10月20日に開かれた、西尾忠久さんを囲む会。
DDBの黄金期をリアルタイムで体験した世代の方から、いまなお色あせないクリエイティブ作法を学ぼうという若手の方まで、
たくさんの人で会場はにぎわいました。
梶原正弘さんを聞き手として、クリエイティブの枠を超えて、
広告ビジネスについて実に多くのことを西尾さんは語られました。
その模様をご報告します。
1949年にDDBができたときに
はじめたのはオーバックスというデパートの広告です。
廉価な婦人服が専門みたいなデパートの広告だけをもって
DDBという代理店ができたんです。
13人のメンバーで会社を作った。
13人の中には、電話交換手兼受付も入ってます。
2番目に来たクライアントがこのリヴィなんです。
もっとも、倒産寸前だったそうです。
リヴィというのはジューイッシュの苗字。
リヴィのパンは、ライ麦パンで、
これは2度おいしいという、
地下鉄の駅貼りのポスターです。
C/W フィリス・ロビンソン
A/D ロバート・ゲイジ
媒体はすべて、ポスターです。
ここから先がすごいですね。
リヴィのパンを好きになるのに
ユダヤ教徒になる必要はありません
ということなんですね。
ミステリー好きな人はすぐ分かりますね。
ニューヨークのお巡りさんってほとんどアイルランド系ですからね。
見た瞬間にアイルランド系でもあのパンを食うのかと。
これで売上が何倍かになっちゃったんです。
中華料理店はどんな小さな町へ行ってもありますからね。
フランスの地中海に近いカルカソンヌという
古い町にもありました。
これは中南米の人でしょうね。
はい。インデイアンでも。
これは相当インデイアンから文句が来たらしい。
プレッピーの子供だと
思ったら違うんですってね。
聖歌隊の子供なんですって。
ということは神ってキリストでしょう。
それでも食うということですね。
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