創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(740)クロード・ホプキンズ『科学的広告法』こだわり(28)


坂本 登さん訳『科学的広告法』(1966.10.05 誠文堂新光社)より


クロード・ホプキンズの名言(18)


第21章 誇り高きビジネス――から (中)


「何百万ドルもの大金を広告に投入して、その結果がどうなっているか
も知らないとは、なんたることであろうか。広告だけだったからいいよ
うなものの、これがビジネス全体に適用されていたら、このビジネスは
たちどころに破滅していただろう」


「諸君にはお気に召さぬ広告がたくさんあるだろう。それはあまり混雑
しすぎていたり、言葉数が多すぎて好ましくなかったかもしれない」

「諸君の求めるものが何か賞賛に値するもの、見て楽しいものだったの
で、どこかしっくりとこないのかもしれない」


「これらの広告はみなカギ付きである点に注意してもらいたい。このカ
ギをたよりに広告主は広告の効果をつかんでいる。確かに諸君には好か
れなかったが、何回となく効果測定を行なった上で選ばれた最善の広告
なのかもしれないのだ」


「ところが今日の広告には、当初はカギが付けられていたにもかかわら
ず、現在ではカギのないものが多い。これは過去の統計データで結果が
予見できる状態になっているためである。このような広告主も、当初は
大規模なキャンペーンにとりかかる前に何度となく小規模のテストを実
施したものである。このような経験の積み重ねの上で、現在その力をい
っぱいに発揮しているのである」


「広告が行なわれるのは、広告費を払う本人がその価値を信じている証
拠なのである」


「広告主は他人が証明したものを強壮の秘薬でもあるかのごとく尊重する。
もしそれで事業が繁栄すればこの秘薬はますます貴重なものになるが、も
し失敗すれば失敗したで、それは運命だったのだとあきらめるのではある
まいか、という人もいる」
 

「20ドルの小広告しか出さない小売店の店主でも、それが引き合うか合
わないかを知っている。大型店の広告になると、各行がそれぞれ該当の売
場経費に振り当てられ、翌日の売上げ成績でこれを正当化しなければなら
ないのである」


[http://d.hatena.ne.jp/chuukyuu/20110527/1306434302:title=明日に、つづく。


」既訳『アメリカのユダヤ人』のシリーズは、毎土・日曜日に分連載しています。







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