創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(412)[ニューヨーカー・アーカイブ]によるビートル・シリーズ(109)


ヘッドラインまでマニュスクリプト(手書き)にしてしまった例。
活字がびっしりの『The NEWYORKER』誌のページの中では、俄然、目立ちました。
コピーを担当したマイク・マンガーノ氏(写真)は、この2年後にはアソシエイト・クリエイティブ・ディレクターの一人になっています。


DDB第4世代の中心的クリエイター・グループの先頭集団にいました。


初紹介




「二度と再び、化粧美人には騙されるものか!」


まあ、男であれば、たいてい、ひっかかりますさ。
'71年型のVWを売り、大きくて、うっとりするほど魅力的におもえた車を買ったんです。
あっという間もなく自分の愚かさに気づかされましたよ。
たしかに美人顔はしていましたけど、まるっきり非実用的でした。
気をとりなおしてフォルクワーゲンへ戻りました。
ポール・ハンドリッサー
パーク・フォレスト90 イリノイ

(知り合いの中には不恰好だっていう人もいることはいますが、なーに、付きあっているうちに美点に気がつきますって)


C/W マイク・マンガーノ
A/D チャーリー・ピッキリーロ

"The NEWYORKER" 1973.10.15




"I'll never fall for a pretty face again!"

I guess it was me male ego.
I got rid of my '71 VW and bought a big, fancy, pretty car. It didn't take me long wise up!
It may have looked pretty but it waas very impractical. So I went back to Volkswagen.
Paul Hundrieser
Park Forest 90. Illinois.

(Some people say they're ugly, but you develop a fond attachment for that little thing.)



C/W Mike Mangano
A/D Charlie Piccirillo

"The NEWYORKER" 1973.10.15