創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

[息抜きタイム](254)ベター・ヴィジョン協会のシリーズ(14)

The Advertisements for Bettter Vision Institute by DDB (14)


日曜日だから寝ぼうをして、まなこの焦点合わせが遅くなっているのではありません。
現物がピンボケ写真なんです。


とても損をしながら人生をおくることもあります。
(それに気づきさえもせずに)


私たちの目についての不思議なこと。
あんまり面倒なことがいような程度によく見えるだけだったら。もっとずっとよく見えるなどということに気づかないかもしれません。
そうでなければ当然、私たちは専門的な目の検査を受けるはずです。
そこで、その結果、私たちは多くは、突然、ほんとうの世界はどのように明るいものなのかということを発見するのです。恐らく初めて、物事の明るい、美しい形を見るのです。
そして私たちは見たものがすきになります。
そうなのです。どんなに損失をしていたかということをもどうしていままで気がつかなかったまでしょう。
簡単なことです。どんなに損失をしていたかということを、どうして今まで気がつかにかったのでしょう。
簡単なことです。見るということが問題なのです。私たちが見ていると考えている見方なのです。ですから、私たちはすごくたくさんのものを取り逃がして人生を過ごすこともあるのです。
もしも、すでにいわれているとおり、私たちが他のことを発見していなければ---資格のある検眼士の助けをりて---。
ところで、最後に目の検査をお受けになっのはいつでした? ベター・ヴィジョン協会




You can go through life missing a lot.
(and never know it)


Odd thing about our eyes.
Just let us see well enough to get along without too much trouble and it never occurs to us we might be seeing a good deal better.
Unless, of course, we've had a professional eye examination.
Then, as a result, many of us suddenly. discover what the world actually looks like.
See, perhaps for the first time, the bright, beautiful shape of things.
And like what we see.
This being so, how come we never realized how much we were missing?
Simple. Seeing is subjective. The way we see is the way we think everybody sees.
So we may well go through life missing a lot.
UnIess, as was said, We have discovered otherwise−through the help of a qualified eye-
care practitioner.
And when, by, the way, was the last time you had your eyes examined? Better Vision Institute.


同じ日に、同じ場所で、同じモデルを真正面から撮り、コピーも同じですが、やはりピンボケ。残念でした。



おまけ


シローイッツ氏、広告コミュニケーションを語るより


シローイッツ氏「母は、私に絵の才能があると考えて、アート・スクールヘ入れてくれました。

ミュージック&アート高校で広告デザインを学び、それからプラット・インスティチュート(ニューヨークの有名な美美術専門大学)ヘ行きました。

プラットを出ると、徴兵され、2年間は900万のヘルメットに記章を900万描いてすごしました。

除隊後、製薬関係の広告代理店に職を見つけました。

でも、真に広告とはいえないような場所で働くということにはうんざりしました。

ここのアートディレクターというのは、コピーライターのアイデア(大抵がひどいものでした)を飾るだけが能でしたからね。

そこで、私はさっさと絵筆をまとめて、グレイ広告代理店で働くことになりました。
ここには1年半ばかりいました。

それからCBSのとても才能のあるアートディレクターであるビル・ゴールデンのところへ行きました。
彼は私に、アートディレクターがライターにも、アイデアの創作者にもなれるのだということを教えてくれました」


「ビル・ゴールデンのほかにも影響を受けた人がありますか」


シローイッツ氏「ビル・バーンバックです。
彼からは、とても多くのことを学びました」


「特にどんなことを?」


シローイッツ氏「アイデアのエッセンスをつかむ方法、人々とコミュニケートする方法、いかに売るか--といったことなどです」


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