(464)[陽気な緑の巨人]の創造(5)
このコーナーの[タイトル]は、[6分間の道草]です。
1時間の10分の1---24時間の240分の1。これくらいの時間なら、自分の水準をあげるために割く人がいらっしゃるだろうとふんだのです。
数百人がそしてくださいました。
でも、その100倍---いや、500倍---の方々には無縁のようです。道、いまだ遠しの憾。
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何年かの間マルボロー・タバコは「常識からの脱走」といったような文句を使っていた。
四級品の広告だった。
バーネットはマルボローに手をつけると、男くさい野性的なタレントと契約し、マルボロー男というすぐれたキャンペーンをつくった。
ほとんどは男性的というより粗野な男たちであった。
マルボローの活動力を売りつくすと、今度はマルボロー・カントリーへ切り替えた。
私のやり方とは違うが、なんとたくさんの商品を売ることか!<マルボローは現在、米国で第3位のタバコにランクされている。
【chuukyuu注】こんどもまた、atsushi さんに、例の『ニューヨーカー・アーカイブ』で探していただきました。
『ニューヨーカー』1963.3.23号
『ニューヨーカー』1963.7.13号
『ニューヨーカー』1963.11.2号
バーネットは商品を買う相手を見きわめるコツを知っている。もう一つの例は、バージニア・スリム煙草だ。
バーネットは狙いをひとつのグループ---解放された女性---に向けることにした。
とは言っても他のグループが影響されないということではない。
だがたった一つのグループに直接訴えたのだ。
【chuukyuu注】上の集合写真は数10年前の婦人解放運動家女性たちらしいグループ。
バージニア・スリムは「長かったですね?」と言っている。
どういう意味かわかるだろうか?
女性は長い間そう言ってくれる人を持ちこがれていたのだ。
彼女も実に長かったと心の底でひそかに感じているはずだ。
すぐれた、セクシーなキャンペーンだ。
実にいいキャンペーンだ。
【chuukyuuからのお願い】《バージニア・スリム》シリーズの4色広告をお手持ちの方は、声をかけていただければ、ありがたいなあ。
(追記)cnotさんがこちらのページで見つけていただきました。
http://www.culturewars.com/CultureWars/1999/torches.html