創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(94)フォルクスワーゲン・ステーション・ワゴンの広告(20)

これも、オリジナルのフル・カラー原稿が行方不明。『繁栄を確約する広告代理店DDB』(ブレーン別冊 1966.10.1)のモノクロ・ブロックに収録していたのを転載。

おすすめ】この広告をカラーでご覧になりたい時は[ここをクリック]、現われたサイトの左端のオレンジ枠から[STATION WAGON]→[year]→「1964」をお選びになってください。



後部は余裕たっぷり。


フロントがないから、VWステーション・ワゴンの後ろは余裕たっぷり。
これ、みな、後部といえます。
運転者から最後部まで。
たくさんの席(めったにみられない8人用)をのぞいたら、まったく後部ぽっかりの中にいるって豪語してくださってけっこう。
本物のバスのヘッド・ルームと同じくらいの余裕があって、ぐるりには21の窓がついています。
VWは本物のバスに比べれば小さいけれど、ドアは広いはず。
本物のバスのように、あっちへ行ったりこっちへきたりできる通路がほしいのでしたら、まかしておいてください。
でも、いちばんあなたがまいってしまうのは、なんといっても、フォルクスワーゲンのもつ積載力でしょうね。
本物のバスまではいきませんが、普通のワゴンの2倍はかるいですね。
VWが4フィートは短いことを考えたら、ちょっとした手品でしょう??
(VWバス停留所にバークしても、まだおつりがくるほどの空きを残しうる唯一のバスでしょう。
外から見ると、VWステーション・ワゴンは前がないみたいですが、乗ってみると、エンドレスみたいですよ。(語りつくせないなくなり、飽きもきません---にかけている)。




Plenty of room at the rear of the bus.


There 's plenty of room in back of a VW Station Wagon because there's no front.
The whole thing is rear.
Begining so end.
Except for the number of seats (a mere 8), you'd swear you were in the real thing.
There's almost as much headroom as in a real bus, and 21 windows to go around.
The VW is narrower than a real bus, but the doors are even wider.
And if you'd like a genuine, bus-type aisle to go up and down, it's yours.
The really staggering thing is how much the Volkswagen Station Wagon can hold.
Not quite as much as a real bus, but almost twice what goes into a regular wagon.
Which is a pretty good trick, considering that the VW is 4feet shorter.
(The VW is the only bus that can park in a bus stop and still leave room for the bus.)
Outside, the VW Station Wagon may be frontless.
But inside, it's endless.