創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(21) ビル・トウビン、VWを教える

広告は、米国VW社が広告キャンペーンを開始した1959年末に、ライフ誌などに出稿したもの。

だから、口調も、やや固い。その後のVWビートルの広告がもっている洒脱さがないようにに感じます。

じつは、写真の主…ゲアハルト・ベッケルさんが洒脱なのです。
この人は、ベッケルさんではありません。
DDBの至宝アートディレクターで取締役副社長のウィリアム・トウビン氏なんです。氏は、VWの広告クリエイティブ・チームではありません。
だから、友情出演…というより、茶目っ気出演。

広告のサブ見出しは「あるいはフォルクスワーゲンのサービス体制が、車におとらず優れているわけ」
ボディ・コピーは省略していいでしよう?

トウビン氏にご登場いただいたのは、明後日から、氏のクリエイティブ・エッセイを連載する、前座としてです。