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コピーライター西尾忠久の1960年代を中心としたアメリカ広告のアーカイブ

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ジャマイカ観光局・広告シリーズ(32)


先日、ジャマイカ政府観光局の日本事務所を訪れました。
突然の訪問にも関わらず、代表者自ら丁寧にご対応いただきました。


以前、西尾が


1965年には対前年比伸び率が39.6%と世界一の数字を示しました。
1966年には38万5,000人のアメリカ人を誘致する予定


と、著書『繁栄を確約する広告代理店DDB』(ブレーン別冊 1966.10.01)から
引用していましたが、この数字はアメリカ単体のものではなく、
観光客全体の数字だと思われます。
というのも今回、1960年代のアメリカからの観光客の推移を取り寄せたところ
下記の数値が送られてきました。
(前年比のパーセンテージは追加しました。)


1960 69,576
1961 66,177 95.1%
1962 67,473 102.0%
1963 69,354 102.8%
1964 83,080 119.8%
1965 123,809 149.0%
1966 158,160 127.8%
1967 169,620 107.3%
1968 186,887 110.2%
1969 197,401 105.6%


1964年からDDBによるジャマイカ観光委員会の広告シリーズは
本格的に始まりましたが、観光客全体としては「39.6%」でしたが、
アメリカ単体でみると「49.9%」増えています。
この広告がすべての理由ではないにしても驚くべき数値だと思います。


現在もほとんどがアメリカとカナダからの観光客で、
日本からの観光客は1万人に満たないそうです。
しかし、昨年ホームページも新たにリニューアルし、
いろいろなイベントの後援を通じてジャマイカをPRしていきたいとのことでした。
オリンピックのウサイン・ボルト選手の活躍も追い風になっているようです。


※ホームページにも使われていますが、事務所に貼っていたポスターにも、
 50年経った今も、ボブ・ゲイジ氏が作った「JAMAICA」のロゴが使用されていました。


>>ジャマイカ政府観光局


ジャマイカの坂道の途中では、
ほんの数シリングでフルーツが
お求めいただけます。
出店の正確な位置は
私どもも把握しておりません。


何が楽しいかって、フルーツ・スタンド自体が神出鬼没なところなんですよね。
道路横に、突如現れます。両手いっぱいにバナナを購入しても35セント。気さくな店主と雑談してみて下さい。ネイスベリー、オータニック、オタヘイト・アップルなど未知なるフルーツに出合えます。コロンブス並みの探究心をお持ちのあなたなら、他にもたくさんの未知に遭遇できるでしょう。
坂道に足を運び、「ジャーキング」を試食しましょう。玉ねぎ、ニンニク、唐辛子、オリーブ・オイルでマリネード漬けにしたロースト・ポークです。美味い!
海岸沿いの村では、広場でワイワイ歌って踊る祈祷者の集いがあり、青空教室では、子供だちがベンガルボダイジュの下に座り、何時間も夢中になって勉学に励みます。
ジャマイカの農園主は、「元気の源」を与えてくれます。彼の自宅へ連れて行ってもらうと、奥さんが、ラム・パンチを振舞ってくれます。素敵な昼下がりです。
ジャマイカ6,000マイル(約9500キロメートル)の道のりを楽しむ際には、99,000もの銃刀に関する規制があることを忘れないで下さい。交通規制よりも銃刀規制の方が厳しいのです。
いつも右側通行で車を走らせているあなた、ジャマイカは左側通行ですよ。これもお忘れなく。
道を尋ねるときにもルールがあります。「いい日ですね。」から会話に入らないと答えてもらえません。19世紀からのジャマイカの伝統です。カドリール・ダンスもそう。「さよなら」を言う際には「気を付けて、急がずに帰ってね。愛してるよ。」と付け加えた方が上品です。
ジャマイカのさよならの挨拶や道路交通法、レンタカーなどについて詳しい情報をお求めの方は、お近くの旅行代理店または、ジャマイカ観光局までお越しください。観光局所在地:ニューヨーク、サンフランシスコ、マイアミ、ロサンゼルス、シカゴ、トロント


C/W:
A/D:
Foto:


"The New Yorker" 1966.11.12
翻訳:佐藤汰さん東海大学 政治経済学部 経営学




In Jamaica's hills
you can stop and buy
a feast of fruit
for just a few shillings.
But we won't tell you
exactly where.


The fun is driving round a bend and finding a fruitstand unexpectedly.
Pull in. Look. Buy an armful of bananas for two-and-six (35¢). Chat with the proprietor. Discover naseberries, ortaniques otaheite apples.
You're Columbus in a Chevvie, And it's a kick.
Take a curve and come upon Jamaicans "jerking" pork-roasting a split-pig after marinating it in onions, garlic, hot pepper, olive oil. Stop. Sample. Mmmwah!
Coast into a village square and boom-boom there's a winging singing prayer meeting.
Pass an open-air school with scrubbed kids sitting at attention under a banyan tree.
Run out or gas. even.
You're likely to be rescued by a Jamaican planter who'd not only "fetch petrol" but take you home, introduce you to his wife, give you a rum punch and a fascinating afternoon.
There are 6,000 miles of good Jamaican road to explore and 99,000 license-carrying Jamaican horn-leaners. So there's plenty of noise but not much traffic.
Just remember the right side of the road is the left.
And when you ask directions. be sure to say "good day" first or you may not get an answer. Our country folk are very 19th Century. Still dance quadrilles. And have courtly manners. They say "walk good, cool breeze, peace and love" when they're just saying "good-bye."
For more about Jamaican farewells, road rules and rent-a-cars, see your travel agent or Jamaica Tourist Board in New York, San Francisco, Miami, Los Angeles, Chicago, Toronto.


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The general index of advertising series


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文責:転法輪 篤