創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(707)「机上の目休め・・・サン・ルイの文鎮」(9)

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「目休め」といいながら、こう、つぎつぎとクリスタルガラス細工の技法を
説明されたんでは「目狂わせ」だよ――の抗議がでそうですね。
でも、今日の「色被(き)せ」2点の実物は最高価な部類に属します。
手がこんでいるのです。「色重ね」ともいいます。「外覆い」を2色重ねて
おいて窓を開けると、「十二単衣(ひとえ)」ならぬ「二重単衣(ひとえ)」
の衿元があらわれます。やれば「十二単衣」だってできるんでしょうが、主役
は中の花であって、ガラス窓枠ではありませんからね(左のきのこは挽茶色に
白系の重ね)。


下の8ヶの工程見本は、サン・ルイ社とコーニング美術館(ニューヨーク州)へ
寄贈された2セットきりしかないそうです。(G・アンゴルド著 市川慎一訳『クリスタルガラスの
ペーパーウエイト』より





きのこ  色重ね  1981           花束  色重ね  1977 



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