創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

[6分間の道草](868)総索引リスト(58)

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今の★数累計です。


chuukyuu の好みで選んだ、ベター・ヴィジョン協会のシリーズから10点を紹介。その付録.


レオン・メドウ氏とのインタヴュー(前半のみ)


Mr. Leon Meadow
Vice-President, Administrator Copy Dept. DDB


この人がコピー部のアドミニストレイターとして人望が高いわけは、会ってみるとすくにわかる。年齢と経験の深さからくる温和な雰囲気が、相手をなごやかにするのである。しかし、ユーモラスな口調の端々から鋭い観察力が匂う。いまのところ、日本にはいないタイプのコピーライターである。

コピーライターと小説を書く時の違い


DDBの副社長であり、コピー部の管理部長であるメドウ氏の話を聞くのは、これが3回目です。
最初は、1966年の春にDDBを訪問した時に偶然、2回目はその年の秋にパーカーさんのお宅でのパーティでメドウ夫人と一緒の時でした。その後、ニコンの広角レンズを頼まれたりして、何回かの文通がありました。
ぼくは、メドウ氏が作家からコピーライターになったという点に興味を覚えました。コピーライターから作家になったという例は日本にも幾つかあったのです。
その逆の例は、東京コピーライターズクラブの初代会長・上野壮夫(たけお)さんしか、身近には知りませんでしたから。


chuukyuu「DDBにお入りになった時のことを話してください。いつだったのですか?」


メドウ「1956年でした。創業6年目でした」


chuukyuu「当時のDDBの規模は?」


メドウ「年の扱い高が2,000万ドル。ですから、その当時から見ると10年後のいまは10倍以上に発展しといます」


chuukyuu「1956年当時、コピーライターは何人ぐらいいましたか?」


メドウ「私が入った時には、ライターは10人ぐらい---10人以上はいなかったですね」


chuukyuu「作家をやめて、そのままDDBへお入りになったのですか?それとも、他の広告代理店を経験されましたか?」


メドウ「ええ、その前にいろいろな代理店を渡って歩きました、と同時に、いわゆるストーリー・ライティングということもいろいろやっていたんです。『ニューヨーカー』誌にいくつもの短いストーリーを書きましたし、それから、ラジオ・テレビにいろんな短いスクリプトを書いていました」


chuukyuu「DDBをお選びになったの理由は?」


メドウ「もちろん、なぜ私がDDBに入ったかという理由は大いにありましたよ。というのは、DDBはその当時、独立から満5年---足かけでいうともうちょっと経っていたかもしれませんが、すでに非常な名声をかち得ていました。たいへんに進歩的な、新しい考え方を持った広告会社だという---。
当時においては---いや、今日でもそうですけれども、この会社のコピーのスタッフの1人になるということは、非常に名誉だったのです」


chuukyuu「作家時代と比べて、DDBでコピーライターとしての生活は、どう違いますか? どちらも書くという仕事ですが---」


メドウ「そうですね、いまこのインタヴューではちょっとお話しがそれることになりますので、普通のストーリー・ライターと、コピーライティングとの比較の細かい点にまではここでは触れないことにしますが、しかし、ストーリー・ライティング、スクリプト・ライティング、それからコピーライティングなど、すべてのプロフェショナルなライティングというものが一様に要求する事柄は、ともかく自己の能力と、それから規律ということです。とくにそこに要求される技術に対する自信と規律、ということではみな同じですね」


chuukyuu「一人で書く作家時代と、アートディレクターと話し合うコピーライターの書き方とか、自由さの違いについてはいかがですか?」


メドウ「もちろん、ご質問のように、一人で書く作家と他の人の協力を必要とする共同作業であるコピーライティングとは、明らかにいささか違いがあります。
しかし、たとえばラジオの場合、テレビのも、クリエイティブなプロセスではまったく独自の段階だだされるのですが、結果的にはディレクターなどとの協力があって完成されるんですから、やはりそれも共同作業ということになりますね。
それからコピーライティングの場合、そのテキストを書く段階ではやっぱり一人の仕事です。そうして結局そのあとに共同作業ということになります。やはり、そこにはコンセプトが必要であり、広告のコンセプトに基づいてつくるのですが、ここDDBでは、やっぱりチーム・ワークが必要になってきて、必ずチームとしてやるシステムになっているんです」

メドウ氏が担当したベター・ヴィジョン協会のキャンペーンの広告の1例


【1ページの紙面の中央に、細かな文字組みで】
この広告を手に、腕いっぱいに離して読んでくてください。ハッキリ読めましたか?
読めたとしても安心してしまわないで。細かい字が読めることと視力が完全だという
ことは別問題なのです。あなたの周囲にはひろびろとした世界がひろがっています。
ただ、資格のある検眼士だけが、あなたの視力は完全だと断言できます。
いますぐ、検眼をなさってください。


Hold this at arm's length. Dose it appear blurred? Even if you can readit clearly, don't jump to anyconclusions. There's far more to good vision than reading the fine print. There's the big wide world around you. Only a qualified eye-care practitioner can make sure you're seeing it all as well as you should be. So see him soon. Better Vision Institute

この人がコピー部のアドミニストレイターとして人望が高いわけは、会ってみるとすぐにわかる。年齢と経験の深さからくる温和な雰囲気が、相手をなごやかにするのである。しかし、ユーモラスな口調の端々から鋭い観察力が匂う。いまのところ、日本にはいないタイプのコピーライターである。

コピーライターと小説を書く時の違い


DDBの副社長であり、コピー部の管理部長であるメドウ氏の話を聞くのは、これが3回目です。
最初は、1966年の春にDDBを訪問した時に偶然、2回目はその年の秋にパーカーさんのお宅でのパーティでメドウ夫人と一緒の時でした。その後、ニコンの広角レンズを頼まれたりして、何回かの文通がありました。
ぼくは、メドウ氏が作家からコピーライターになったという点に興味を覚えました。コピーライターから作家になったという例は日本にも幾つかあったのです。
その逆の例は、東京コピーライターズクラブの初代会長・上野壮夫(たけお)さんしか、身近には知りませんでしたから。


chuukyuu「作家時代と比べて、DDBでコピーは、どう違いますか? どちらも書くという仕事ですが---」

ライターとしての生活
メドウ「そうですね、いまこのインタヴューではちょっとお話しがそれることになりますので、普通のストーリー・ライターと、コピーライティングとの比較の細かい点にまではここでは触れないことにしますが、しかし、ストーリー・ライティング、スクリプト・ライティング、それからコピーライティングなど、すべてのプロフェショナルなライティングというものが一様に要求する事柄は、ともかく自己の能力と、それから規律ということです。とくにそこに要求される技術に対する自信と規律、ということではみな同じですね」



コピー哲学は、DDBのそれと同一


chuukyuu「コピーライティングについての、メドウさんの哲学というか、基本にしていらっしゃる考え方をお話しください」


メドウ「私のコピーライティングについてのフィロソフィー(哲学)は、これすなわち、DDBの哲学なのです。
私は、コピーライティングとは、直接的であり、また内容が人に何か徹底させるものでなければならないと考えています。そして、まず、第一に、信頼できる内容でなければなりません。誇張だと、大げさな表現は、すでに現在ではまったく時代遅れになっているのです。
現在、視聴者をいかにして獲得するかという競争は非常に激しくなってきていますし、その競争の内容も非常に変わってきています。
現代において、世界各国で起きている事件は、非常に早く伝わります。したがって、そういう事件や情勢の変化に直ちに対応しないような広告はお客をつかむことができません。大体そういうものは読んでも見てももらえませんね。
信じる、信じないの前に、オーディエーンス(メッセージの受け手)に見ても聞いてももらえないということになります」


メドウ氏が担当したベター・ヴィジョン協会のキャンペーンの広告の1例



涙、お続けなさい−− あなたにとってはよいことですよ。



快い泣き方はだれも傷つけません。涙は、感情を開放し、さらには、目を掃除してくれます。
目に煙や異物がはいって痛くなったときには、涙が自動的に流れます。
目は、こういうことをかなり上手にやります。
ひとりでにまたたきをします。まずは、異物を中に入れないために。
瞳孔が自動的に縮んだり闘いたりします。そうやって光りの変化に応じているのです。
でも、自動化されているとはいいながら、ある重要な行動については目に任せておくわけにはいきません。
専門的な検査をいつ受けるべきかをあなたに伝えるというようなことは。
それとは全く反対に,あなたの目はいつでも変わらずよく見えるのだとあなたが考えるように、あなたをだますこともできるのです。ですから、目は、あなたの視界に現われてくるさまざまな不足な事柄をおおってしまうのです。
また、目そのものも年を追ってゆっくり変わります。普通は、あなたが見ている限りにおいては、それほどの相違は見つけ出すことができないように。
だからこそ、検査---なのです。
変化を発見するために。それを測定するために。このところずっと、あなたが見失ってきたものをはっきりさせるために。そして、これからは見失わないということを確かめるために。
申しあげているとおり、このことは自動的にはできません。あなたが、それについて何かしなければならないのです。
たとえば目の検査を受けること。定期的に、1年に1回かそこらは。お続けなさい.あなたのためによいことですよ。
ベター・ヴィジョン協会



C/W レオン・メドウ
A/D レン・シローイッツ



Go ahead, mister−it's good for you.


A good cry never hurt anyone.
In addition to relieving the emotions, tears clean the eyes.
Of course, when eyes are irritated by smoke or foreign matter, tears flow automatically.
The eye's pretty good at this sort of thing.
It blinks automatically. Trying to keep things out, in the first place.
And the pupil contracts and dilates automatically. In response to changing light levels.
But, automated as it is, the eye can't be relied upon for certain necessary actions.
Like tellz"ng you when Ii's time for a professional examzination.
Quite to the contrary, your eyes can fool you into thinking you're seeing as well as ever.
That's because the eye tries to cover up for many deficiencies that crop up in your vision.
And also, the eye itself changes so gradually from year to year, you're generally unable to detect much difference in the way you see.
That's why the examination.
To detect the change. Measure it. Show what you've been missing all this time. And to make sure you don't go on missing it.
As we say, it won't happen automatically. You have to do something about it.
Like having your eyes examined. Regularly, once every year or so. Go ahead. It's good
for you. Better Vision Institute.

C/W Leon Meadow
A/D Len Sirowitz



フレップレスバーガーと、
彼の驚くべき度の付いた水中めがね。



多くの人と同じように、フレッド・プレスバーガーも眼鏡をかけています。最近、これが問題をひき起こしました。
プレスバーガー氏は、テレビのコマーシャルを制作しています。ときには、水の中で仕事をすることもあります。
たとえばそんなときでも、彼は自分のやっていることを見るのが好きです。でも水中で眼鏡をかけられないことは明らかです。それに水中眼鏡は、度入りのレンズの役割は果たしません。じじつ、水中眼鏡は表面積が大きくて、彼のようにめがねを必要とする人の役には立たないし、水中の圧力にも耐えられません。
この問題は、レンズを彼の度に合うように削り、それを水中めがねの比較的厚いガラスに重ねて接
着させるという方法で解決しました。これがそれです。視覚矯正と強度の両方を解決しました。
なるほど、こんな問題をもっている人はごく/少数です。でもおおぜいの人がそれぞれに特別な必要を感じているものです。
こういった特別の用途のために、私たちは今仕事をし、研究し、そして遊んでいます。
たとえば、一つのめがねで近距離、中距離、遠距離矯正ができるような多焦点のレンズが必要となるかもしれません。
または、度入りサングラス、砕けないレンズ、反射を防ぐよう表面処理がほどこされたレンズなども。
これらのもの全部を手に入れることができたらすてきなことです。そしてあらゆるすぐれた道具のように、それらが私たちがやらなければならないことをなんでももっと上手に手伝ってくれるとしたら。
ですから、特殊な視覚上の問題をもっているなんていうのは、こういった助けを利用しないということで、まさに馬鹿げています。
そのことでしたら、どんな人でも・・・・・・特別な必要がある人も、そうでない人も・・・・・・一年に一度かそこら目を調べてもらわないというのは 馬鹿げたことです。ほかのどんな方法で、そうあるべき状態と同じに自分が見ているんだと確信する方法があるでしょうか.
水の外のことですよそれは−−−。ベター・ヴィジョン協会


C/W レオン・メドウ
S/D レン・シローイッツ
FOTO
"LIFE"



Fred Pressburger
and his amazing underwater prescription goggles.


Like many of us, Fred Pressburger wears glasses. Recently this created a problem.
Mr. Pressburger produces television commercials. Underwater, sometimes.
Even so, he likes to see what he's doing. Obviously he can't wear his glasses underwater. And goggles don't come with prescription lenses.
In fact, goggles, with their large surface, can't be ground to his prescription requirements and still withstand underwater pressure.
The problem was solved by grinding lenses to his prescription and then cementing them into position in the relatively· thick glass of the goggles.
This did it. It provided both the visual correction and the strength needed.
To be sure, few of us have such problems. But plenty of us have our own, special needs. For the special ways we now work and study and play.
We may, for example, need multi-focal lenses to provide near, middle and distance correction all in one pair of glasses.
Or prescription sunglasses. Or shatter-resistant lenses. Or lenses coated against reflection.
It's nice to know they can all be had. And that, like all good tools, they help us do whatever we have to do−better.
So a person with a special seeing problem is just foolish not to make use of such help.
For that matter, any person-special needs or not−is just as foolish not to have his eyes examined every year or so. How else can he be sure he's seeing as well as he should?
Above water, that is. Better Vision Institute.

DDBにおけるライセンスド・フリーダム

chuukyuu「2年前にお会いしたとき、『DDBにはライセンスド・フリーダムがある』とおっしゃいましたね。もう一度詳しくお話しください」
メドウ「あの時そういったのは、どういう意味でだったかといいますと---ここDDBでは各ライターが自分のスタイルをも持っています。そして、みんなをすべて一つのスタンダードに統一しようということはありません。たとえば、書き出しは7語だとか、13語だとか、15語まで、というようなことはいいませんよ。
私たちは、このようなどうでもいいような基準、与件はつくらないんです。
同時に、私たちがやらないことは、特に私たちがあるコピーやアイデアを『これはいい』と褒める場合に、いままで既存の枠を打ち破って突飛なものを持ってきた、だからこれはよくできた、という理由で、それを褒める、認めるということもやりません。それは結局、単なる個人的な一つの表現にすぎないという場合があるからなんですね。
コピーライターやアートディレクターは、広告をつくる時、たとえばテレビの広告なんかの場合、やはり最も自然な形で、最もそれが当然だ、現実的だ、というのを考えるわけです。
どんなDDBの広告についても、写真でも、何かきまった型というようなものはありません。たとえば、写真だけてほとんどコピーがないというような場合があるし、またはコピーばっかりのーだという場合もありますし、マンガ的な絵という場合もありますし、いろんなものがあります。
外形に対しての規定というものは、全然、ありません。また、それがどのように仕上がらなきゃならないということも、一切規則はありません。
要するに、問題点は商品が売れればいいんです。どんなものであっても、このことが、いちばんの判断の基準になるのです。だから、商品の販売ということに直接つながるようなものを、コピーライターなり、アートデイレクターなりが採用する、ということなのです」

DDBにおけるコピーライター(あるいはクリエイティブ・ピープル)に認められている『自由』の問題は、ここ数年間、私の頭を去らない主題です。
ですから、DDBの人に会う時には、言葉を変えては、この主題を質問し続けてきました。

メドウ氏が担当したベター・ヴィジョン協会のキャンペーンの広告の1例




とても損をしながら人生をおくることもあります。
(それに気づきさえもせずに)


私たちの目についての不思議なこと。
あんまり面倒なことがいような程度によく見えるだけだったら。もっとずっとよく見えるなどということに気づかないかもしれません。
そうでなければ当然、私たちは専門的な目の検査を受けるはずです。
そこで、その結果、私たちは多くは、突然、ほんとうの世界はどのように明るいものなのかということを発見するのです。恐らく初めて、物事の明るい、美しい形を見るのです。
そして私たちは見たものがすきになります。
そうなのです。どんなに損失をしていたかということをもどうしていままで気がつかなかったまでしょう。
簡単なことです。どんなに損失をしていたかということを、どうして今まで気がつかにかったのでしょう。
簡単なことです。見るということが問題なのです。私たちが見ていると考えている見方なのです。ですから、私たちはすごくたくさんのものを取り逃がして人生を過ごすこともあるのです。
もしも、すでにいわれているとおり、私たちが他のことを発見していなければ---資格のある検眼士の助けをりて---。
ところで、あなたが最後に目の検査をお受けになつてのはいつだったでした?

コピー部アドミニストレイターとしての職務

chuukyuu「現在、コピー部のアドミニストレイターをしていらっしゃいますが、その仕事の内容を説明してください」


メドウ「アドミニストレイターとしての私の責任は、コピー部全般の管理です。約75人から80人の部員がいますが、部が適切に機能しているかどうかを監督します。
さらに、会議に出たり、部員に仕事を与えたりします。これらはルーチン・ワークです。
さらに、部員に仕事を割り振った場合、その宿題といいますか、仕事を一定の時期に書き上げてもらう、またある程度のレベルの作品を部員にしてもらう、ということを総括的に上から見るんです。
DDBでは非常にレベルの高いものをクリエイティブ部門に要求していますから、ただ単に、なんでもいいから宿題とか要求された仕事を提出すればいいというのではありません。
やはり、DDBのレベルに達したすぐれた作品でなければなりません。このことは、どんな小さなものであってもそうです。
ですから、そこで私の義務は、そのようなすぐれた人を雇うということですね。で、私の判断によって、DDBのスタンダードを維持できるような人を見つけること、さらには広告界に新しい雰囲気を吹き込むことができるような人、そういう人を選抜するということです。
これはちょうど、バーンバックさんが第2次大戦後、米国の広告界にこういう新風を吹き込んだと同じように、そのようにすぐれた人を探すということです。
まとめると---。
このコピー部を総括的に上から監督すること、新人やいろいろなライターを採用すること、さらにいろいろなアカウントにライターを割り振るということ。
これらは、アート部門のアドミニストレイターのスピーゲル(Ben Speagel)氏と協力しあってやっています。DDBの広告は、コピーライターとアートディレクターとの非常に緊密な協力によつて行われるわけですから、彼と私の両方が相談いあって仕事を担当する者たちの人選をするのです。
ところで、コピーライターとアートデイレクターとが、お互いにまったく考えが対立してしうようなことがありますね。人間的にも、いわゆる個性の面でも、折れ合い的にも、その他全然合わないというようなことがあります。
そういう時には、その組み合わせを一度解体して、新しい組み合わせをつくると、直ちにうまくいくという場合があります」

好きな自作は、ベター・ヴィジョン協会とフランス政府観光局

chuukyuu「ベター・ヴィジョン協会のキャンペーンを書いていらっしゃいましたね? あれ、好きです」
メドウ「あれは、もう、書いていません。あの協会は、もう、広告をやっていないのです。あの組織の内部にいろいろ問題がありましてね、存在はしているのですが、活動は以前ほど活発ではないのです」
chuukyuu「これまでにお創りになったものの中で、とりわけのお気に入りは?」
メドウ「そうですね、気に入っているのものの一つは、ベター・ヴィジョン協会、もう一つは、フランス政府観光局のものです」
chuukyuu「それぞれをお創りになった時のエピソードや、お好きだおっしゃるわけをお話しください」
メドウ「ベター・ヴィジョン協会では、とくに、少女の異常な目を写した、あの写真です。
気に入っているわけは、賞をとったからではなくて、世間のたくさんの親たちが、私に手紙を書いてくれたのです。書いてあるのは、あの広告のおかげで自分たちの子どもにもあのように目に障害があるということに気づいて、医者へ行って手術をした結果、現在では子どもの視力が正常になったという、感謝の言葉でした。
私にとって、これ以上の高価な報酬、喜びはなかったですね」

メドウ氏がもっとも気にいっている自作の一つにあげたベター・ヴィジョン協会のキャンペーンの広告


アン・フリンの両親がこの写真の使用を許可したのは、なぜでしょう?

理由は2つあります。
(1) 適切な手当てを受けた彼女は、いまではすっかりよくなっていること。
(2) フリン家の問題は(あなたもご存じのように)すべての子どもの目の問題につながっていること。
すべての親ごさんに、アンほどひどくはないとしても、目の障害のことを知っていただきたいと思ったのです。それは発見しにくいことです。あるいは、さほど重要とみなされないで見過ごされがちです。
ご注意ください。お子さんが3歳になる前に目の専門的な検眼を受けさせてごらんなさい。学校にあがって初めてやるというんではなくて---その後は年に一度ずつ。
とりわけ、このことをお忘れく。ほとんどの目の問題は予告なしに迫ってきます。しかし、徴候はあります。あなたに即刻の行動をうながすつぎのような徴候です。
1 しつっこく頭を傾ける。
2 過度に眉を寄せたり、ひどく斜視する。
3 過度に目をこする。
4 片方の目を閉じたり伏せたりする。
5 本を目に近づけすぎる。
6 読んだあと、頭痛を訴える。
7 普通よりもまばたきの回数が多い。
8 目の動きを異常に繰り返す。


Why did Anne Fiynn's parents allow us to use this picture?

There are two reasons.
First---because Anne has now had proper treatmentt, and everything is fine.
Second---because the Flynns are deeply concerned (and you can understand why) with the seeing problems of all children.
They want parents to know about trouble signs that aren't as obvious as Anne's. That go undetected. Or may be overlooked because they don't seen very important.
Play it safe. See that your child gets a professional eye examination before age three. Certainly, before first starting school. And once a year thereafter.
Above all, remember this. Most vison problem begin without any waring. But there are some sign, such as the following that call for your immediate action.
1. Persistent tilting of head.
2. Excessive frowningor squinting.
3. Excessive rubbing of eyes.
4. Shutting or covering one eye.
5. Holds books tooclose to eyes.
6. Headaches after reading.
7. More blinking than usual.
8. Unusual repeated eye movements.

(以下、略)