創造と環境

コピーライター西尾忠久の1960年代を中心としたアメリカ広告のアーカイブ

(747)[創造行為の四段階説](2)

 

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国内Y&Rの社長であったステファン・フランクフルト氏が
1962年11月4日に東部地区AAAA年次大会で行ったスピーチより


創造行為の四段階説 (2)


 四段階説の第二段階とは、摂取の後の過程、「消化」です。


 私たちが経験を通して吸収したものは、同化あるいは消化されて、もうすでに私たちの中に
ある貯蔵庫の中に次々とたくわえられて行きます・
もし、自分の衰意識に同化し、未来のために経験をたくわえて行く作業をするものを、あなたの
中にある底なしの井戸にたとえるのがいやでしたら、記憶とでも呼んでください.
そしてこの消化段階で新しく吸収された資料は、組織的にファイルされて未来に備えられます。


もし今、私が四角ぼって見えるようになったら、それは今、あなた方が私のことをファイリン
グ・キャビネットだってわかったからですよ。
 ライターやアーチストに必要な資料をふるいにかけ、分類し、組み合わせる機会を与える。
この第二段階が必要なのは、クリエイティブな人種が、いつも仕事に大騒ぎしているからです。
コンタクト・マンは、軽々しく"で、コピーを一気に書いて、どれくらいかかる?"なんていい
ます。
時間をとるのは、一気に書くことではないのです。
タイピストにやらせれば、コピーなんて4分フラットで仕上がってしまいます。
でもライターには、内部のメカニズムを動かし始めるのに時間がいるのです。
無意識の「分類器」に、過去の中から必要な資料を分類してもらう時間が必要なのです。
さて、ここで第三段階、つまり繰金術段階です。
第三段階「練金術段階」(「賢者の石」の粉末をるつぼに入れて卑金属を金銀に変ずること)
 これは、意識的な過程です。
もうすでにわかっているものを投影して、問題解決を手中におさめる方向にもって行く過程です。
これまでは不合理な方法でやってきたのです(非合理ではありませんので)。ここまでくるともう書類を広げたり、私信を書いたり、株式ブローカーを急報で呼んだりしてはおれません。

 勘を有効に働かせ、意識的にかつ合理的に焦点を問題に合わせて行かなければならないので
す。

 この業界には「遅滞」と考えられるものはがまんできない人がたくさんいます。
実際は、この最もがまんできない人こそ「遅滞する人」であるのです。
クリエイティブな人種は、大体において、この「遅滞する人」です。
自分でも認められることでしょう(私は例外三文文士ですが)。
もちろん、この部屋の中にもたくさんいらっしゃることでしょう(注・遅滞すなわち時間盗人です).


明日に、つづく。


【参考】当書のカヴァー写真は、Y&R社の自社広告で、短いコビーは、こう訴えている。


「広告代理店というものは、次のキャンペーンが目前に迫まった時だけホットに仕事をします。
あなたがお探しの代理店は、いつでも「ホット」や広告会社ではありませんか。





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