[6分間の道草](444)トミ・アンゲラーとの対話(了)
きのう、[下書き]からのアップの順番を間違えて、1部の方にこっちをご覧いただいてしまいました。
順序の間違いに気づいたのが昼すぎで、あわてて、かつ、悩みながら、順番通りにする修正方法をおもいつき、正しい順序に訂正しました。ゴメンナサイ。
下書きを利用しているのは、このブログ、1日分の素材準備に4〜8時間を要しているからです(主として、附している英文のためと、PC操作に不慣れのせいですが)。
明日から数日間アップする『トミ・アンゲラー絵本の世界』(1981.10.1刊)も、なんやかんやで1日分3〜4日がかりのコンテンツなんで、[下書き]を利用せざるを得ません。
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まさかと思うことがこの雑誌で---
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chuukyuu「好きな色は?」
トミ「黒です」
chuukyuu「花は?」
トミ「花よりも木が好きです。葉や枝なんか、花はそんなに好きではない。私はグラフィカルなものが好きです。木が好きなのは、よりグラフィカルだからです。モミの木についても同じですし、もっと繊細でしょう」
chuukyuu「動物は?」
トミ「犬はキライです。ベットは好きじゃない。たぶん、猫のほうがいいでしょうか。とにかく、どんな動物でも、私のまわりにいないほうがいいです。動物をいじめることはできませんが、無視してもいるのです。鳥は好きです、お分かりでしょう? 私が好きなのは、鉱物学と地質学です。母のところ-お行きになれば、私の石のコレクションをお見せするでしょうが、とても大きなコレクションです」
chuukyuu「食べ物は?」
トミ「私は食べることが大好きです。趣味のひとつが食べ物です。人生の主要素ですからね。
chuukyuu「飲み物は?」
トミ「よいワイン。まあ、なんでも飲みます。飲むことも好きです」
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chuukyuu「国籍は?」
トミ「フランス」
chuukyuu「ニューヨークが好きだと聞いていますが、米国籍をとらないのですか?」
トミ「とりません」
chuukyuu「フランスは好きですか?」
トミ「私は、愛国心は持っていません」
アンゲラ一家は、トミの父の家系探索の結果、アルザスの地で13世紀までさかのぼり得たという。
chuukyuu「宗教は?」
トミ「無宗教」
chuukyuu「一日のうちで好きな時間は?」
トミ「その日によって、ムードによって違います。詩と同じで……」
chuukyuu 「アイデアを思いつくのに、特別な場所をもっていますか?」
トミ「いいえ。どこでもいいんです。こうして話し合っている時にでもアイデアが浮かびます。したいことがありすぎて、アイデアがありすぎて、全部実現できない有様なんです。だから、できそうなことなら、なんでもやります。
chuukyuu 「家でも仕事をしますか?」
トミ「家と海岸に別荘をもっています。両方で働きます。いま、カナダにもスタジオを持っています。たいては、ここ(42丁目のアトリエ)で仕事をしています」
chuukyuu 「仕事は早いほう?」
トミ「ええ、とても早いですよ。1冊の本(85枚)を1日で措き上げてしまうこともあります」
chuukyuu 「まるで,紙幣の印刷機ですね」
トミ「そうですね。でもそれは、私がとても気を使っている点です。お金にスポイルされないようにしているのです。お金はとても危険で、人を殺しかねない」
chuukyuu 「日曜日にはなにをしてすごしますか?」
トミ「私にとって日曜日は存在しません。私には信仰はありませんしね。毎日、自分のしたいことをしてすごします」
chuukyuu 「スポーツは?」
トミ「走ること。以前は20マイル(32km)走ったものです。それからタコあげ」
chuukyuu 「くせは?」
トミ「とてもたくさん持っています。よいのも悪いのも。ちょっと思い出せませんね……。あ、そうそう、一つ思い出しました。人にたちの悪いいたずらをするのが好きです。人を驚かすのが好きです」
chuukyuu 「背の高さは?」
トミ「6フィート(180cm)かな、いつも違ってるから」
(了)
まさかと思うことがこの雑誌で---
明日は、創作童話絵本『ザ・ムーンマン』