創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(471)シーヴァス・リーガルの広告(18)


ラベル類をすべて取り去った素のボトルの写真を、よくもシーヴァス側の担当責任者が承認したものだとお思いになるでしょう? DDBのクリエイティブ・チームによるシリーズが始まって16年目に入っています。シーヴァス側の担当責任者は、これまでの広告がパーティや問屋の店内で話題になっており、もっと喜ばしいことは、それとともにシーヴァスの売り上げが伸びていたから、承認するしかなかったのだとおもいます。


シーヴァス・リーガルで最も印象的なのは、ボトルに貼ってあるものではなく、
その中にはいっているものです。この写真を見ると、つくづく、そう思い知らされます。



1978.6.3 『ビジネス・ウィーク』


art director  Bill Harris
copywriter   Mike Mangano


シーヴァス・リーガルを買うのは、
ラベルにお金を払っているようなものだ
というご指摘も、あながち間違っている
とも言えません。


If anybody tells you
that you're paying for the label
when you buy Chivas Regal,
he's not completely wrong.


1967.9.30 『ニューヨーカー』






ここからchuukyuuのつぶやき。


きのうは、5年来、月1でつづけている静岡市の駅ビルでのSBS学苑の〔鬼平クラス〕日であった。
レクチャー後、30数年前に多摩美術大学を優秀な成績で卒業し、東京でも一流の制作会社レマンに入社、のち、出生地の静岡で〔スパジオ・シブタケ〕を創設して地元で名声をえている奈良間社長に会い、歓談。
氏と同期の芝山くんも北陸地方で活躍している由を聞き、安心。
奈良間氏が、30数年前に教室で受けたDDBのクリエイティビティのこと、このプログにアクセスしていることなどを知り、うれしくなり、つい饒舌に。
多摩美大でDDBを聴いた2000人以上のデザイン学生が、どこで活躍していようとも、あのころのことを忘れずにアクセスし、活力としてくれることを願っている。