創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

【用法】私たちが伝えなければならないのは---これは正直な車です---ということだったのでしょうか。(少略)私たちのような少ない広告予算ではそうはいかなかったのだということを申しあげたいのです。真実を告げるということと、それに人びとの耳を傾けさせるということとは、まったく別ものです。

広告予算に関するかぎりでは、人びとがあなたを信じるまでは、真実は真実とはなりません。

もし私が「フォルクスワーゲンは正直な車です」という言葉に十分なお金を積むことができたなら、そのお金の重みだけで大衆の心にその句を焼きつけることができただろうと思います。私たちにはそれだけの時間もお金もありませんでした。

私たちは伴侶である[クリエイティビティ]にご登場ねがわなければなりませんでした。私たちは人びとをギョッとさせ、決して忘れることのないようなやり方で、私たちの利点にただちに気づかせなければなりませんでした。

これが[クリエイティビティ]の真の機能です。 (「ウィリアム・バーンバック氏、広告はアートである」)←( )の数字をクリックで全文が読めます。


chuukyuu補金貨(広告予算)をふんだんにもっていれば、コンクリートの壁の同じ点へ投げ続けていれは、いつかは穴があく。金貨の手持ちが少ないときは、金貨を火薬(クリエイティビティ)に変えるしかない。