創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(113)ソニーテレビの広告(16)

〔釘づけ〕とか〔金(かな)しばり〕なんて表現がある。その状態を日常のものを使って視覚化するとしたら? その一つが床屋の椅子、それとテレビの前---落語のオチみたいなクリエイティビティ。38年前のことです。そうそう、サン・セット・シリーズの8インチ型



「テレビ?
観ても、見なくてもいいよ」


われわれのうち、何人がこういえるでしょうか? それとも、居間のまん中に神殿のようにおいてあるのですか?
ソニーが、明解に答えます。
とても小さく軽いので、観たいところへ持ち運ぶことができるのです。8インチ画面です。
黒いスクりーンがまぶしさを減らし、どんな明るさのところでも映像を鮮明に映します。
ソリッド・ステート回路は、ほかのテレビならぼやけてどうしょうもないときでも、はっきりさせます。
差込み口のある壁から遠くはなれたこところでも見られるように、いつでも充電できるパッテリ・バックがついています(オプション)。
居間の神殿にしばりつけられているようでしたら、神殿をこわし、代りに小さいテレビをお求めになるときかもしれませんね。
ソ二ーの920U-TV 思いのままになるテレビ




"TV?
I can take it or leave it"


Can you? Or is TV a shrine around which your living room is built?
Sony offers a sensible alternative.
A TV small enough and light enough to take wherever you want to watch it. With an 8-inch picture, measured diagonally. A black screen to cut glare and sharpen contrast. An optional rchargeable battery pack.
And solid-state circuitry to keep it going when other TV's have given up even their ghosts.
If you're tied to a shirine in the living room, maybe it's time you got a little shrine buster.
The Sony 920U-TV. Take it or leave it.