(92)フォルクスワーゲン・ステーション・ワゴンの広告(18)
これのオリジナルが見当たりません。『繁栄を確約する広告代理店DDB』(ブレーン別冊 1966.10.1)では、モノクロ・ブロックに収録していますが、このムックは、カラー・ページのブロックが極端に少なかったですからね。コストの関係でした。
「アイデアが汲みとれれば、ま、いいか」って感じで編集しました。使ったオリジナルが行方不明なのは、ぼくの責任ですが、まあ、なにしろ40年以上も前のことだし、連日日替り・閲覧フリーのブログなのですから、ご容赦ください。
そうそう、縮小図版なので、英文のボディ・コピーも見取れません。これもご容赦(この1行は英語でエクスキューズしないといけませんね)。
【おすすめ】この広告をカラーでご覧になりたい時は[ここをクリック]、現われたサイトの左端のオレンジ色枠の[STATION WAGON]→[year]→「1964」をお選びになってください。
私たちのステーション・ワゴンだったら、これくらいの誌面の大きさでちょうどいいと思いました。
この世の普通のステーション・ワゴンだったら、この紙面にはどうしてもはまらないでしょうね。
長すぎてこのページからはみ出してしまうでょう。
フォルクスワーゲン・ステーション・ワゴンだたら、ビックリです。だってつき出ている部分がないのですから。
長いハナも、大きなおシリもありません。
けれども、このかわいい無邪気で小さな形であなをだますつもりではありません。
このVWは、そこいらの大きなステーション・ワゴンより4フィートは短いはずですが、ずいぶんたくさんのものが積めますよ。
(あなたに買える最大の普通のステーション・ワゴンの積戟量は90立方フィート。すごいですね。でも、VWは170立方フィートですよ)。
大きなものがきっとVWをめがけてくるってことは分かってましたから、大きなものの出し入れが容易なようにつくりあげました。
ご覧のように、サイド・ドアは2枚になっていて、開くと4フィート幅です。
後部ドアもまた広い。(ほかのステーション・ワゴンのそれとは比べものにならないくらいなのです)。
また、屋根には新鮮な空気をとり入れたり、背高ノッポが首をつき出したりするのに便利なように、大穴があいています。
ほかのステーションワゴンに比較したら、フォルクスワーゲン・ステーション・ワゴンの燃費はただ同然です。これに積みこめないのはお金だけです。
原文を、てててさんが見つけてきてくださいましたので、データとして掲示します。
When it come to our station wagon, we thought we'd be big about it.
No regular station wagon in the world could even fit into this space.
They're so long, they'd hang off the page.
The Volkswagen Station Wagon fits because it doesn't have parts that hang over.
No longer nose. No big behind.
But don't let that sweet. innocent-looking little shape fool you.
The VW may be 4 feet shorter, but it holds a lot more than the biggest station wagons around.
(The biggest conventional wagon you can buy holds 90 cubic feet. Big deal. The VW holds 170.)
We knew big things were coming for the VW, so we made it easy to get big things in and out.
Those side doors, as you can see, are double: the opening is 4 feet wide.
And the back doors is exactly as wide. (Our back door won't fit in the back door of other wagons.)
There's also a nice big hole in the roof to let fresh air in and tall packages out.
Compared to other station wagons, the Volkswagen Station Wagon costs next to nothing to run.
About the only thing you can't put a lot of into it is money.