創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(203)チャック・コルイ氏とのインタヴュー(了)


チャック・コルイ氏
Doyle Dane Bernbach Inc.
Vice President, Copy Group Supervisor


『劇的なコピーライター』誠文堂新光社 1971.3.10 絶版 からそのまま転載)。


インタヴューの最後に、仕事の---というか、心の拠りどころとなっているバーンバックさんの言葉を訊いてみました。DDBという組織体を一本貫いているのが、バーンバックさんの信条ですからね。



『君が言っていることを、人に信じさせなければならない』


chuukyuu 「バーンバックさんが、広告そのものについて、あるいはクリエイティブ・テクニックについて語ったことの中で、もっとも印象的であるとか、あなたご自身の役に立った言葉がありましたら数えてください」


コルイ 「バーンバックさんが私に話してくれた言葉の中で、もっとも印象に残っており、そして助けとなっているのは、『君がいっていることを人に信じさせなければならない』という言葉です。


人にあなたの言っていることを気づかせることと、それを信じさせることはまったく別ものです。もちろん両方のことが必要ですが、私は、人に自分が言っていることを信じさせるということのほうがより重要だと思います。


忙しい時間を割いてあなたの短いコピーを読んだり、テレビのコマーシャルを見てくれる人があります。そういう人は好意で、そうしてくれるのです。たから、その内容が信頼を得られるものでなかったら、その人たちは、もう二度とあなたにふり向いてもくれないでしょう」



郵送費を半減させるには。


オリンの新しい「重さのない」紙が、不必要な郵送費などのビジネス経費をどれほど節約しているかをお読みください。


全く新しいタイプの印刷用紙を、オリンが開発しました。 みごとなほど白くて、しかも、まるで重さがないのです。 印刷も鮮明、手触りもなめらかです。 製品名---Waylite。
そう、あなたが予想なさっているように、Wayliteは、これまでの用紙からみると、いくらか高価です。
でも、そんなもの、郵送費を削減することで、すでにビジネス社会で驚異的な金額を節約しています。
TWAは、海外の時刻表にWayliteを使用して送料を半減させました。 マニュアルであれ、パンフレットであれ、年次報告書であれ、カタログ類の重さを減らすとともに厚さも減らしました。ダイナース・クラブは、加盟店リスト・ブックにWayliteを使用しています (アドレスはばっちり印刷されています)
白さ、重さなし、裏映りなしの絶妙な組み合わせです。この組み合わせを実現するのは困難を極めたんですよ。 一つには漂白剤自体は嵩をもたらします。そこがオリンの秘密です: 軽くて、きらめいている白で、雪の結晶をとりこんだような表面で、ファイバーと合う物質。きれいに、エレガントにでき上がりました。上乗です。 印刷文字が紙面から飛び出てくるように見えるのです。明瞭さは持続します(昨年のほとんどの聖書が印刷されたことを知っても、驚くにあたりませんよ)。ご自分で実物を見て実感したいとお思いになったら、私たちの小冊子『経済的な紙』をご請求になってください。私たちだって、送料をケチりたいですからね、Wayliteに印刷しましたよ、当然でしょ。