創造と環境

コピーライター西尾忠久による1960年〜70年代アメリカ広告のアーカイブ

(184)大もの---ジョージ・ロイス氏(16)

Great art director Mr.George Lois


【ジョージ・ロイス氏のエッセイ(4)】

ぼくの建物コンプレックス

(ART Direction誌 1963年2月号)


ぼくが今までに見た広告代理店のオフィスは、どれもこれもたいへんに見苦しい。たとえ経営者が、自分のオフィスの外観に気を配っていても、応接室やアカウントマンのための部屋は意匠をこらしてあるが(たいてい趣味は悪いが)、アートディレクターやアート部の人びとの部屋はどこか薄暗い穴ぐらのような所である。
たくさんの代理店が、なにかワクワクするような室内装飾をするチャンスのある新しオフィス・ビルに移りつつあるが、どれもみな、まだら模様のタイル床が敷きつめられいる。
各代理店の幹部アートディレクターは自分たち仲間のために適当な部屋をくれと強く主張すべきである。私のいう適当な部屋とは美的均衡をもち、この場にふさわしい室内装飾や家具をもった清潔な建築という意味である。
そしてメカニカル部門は物置きに置かれるべきではなく、窓のあるちゃんとした部屋置かれるべきである。彼らは、アカウントマンよりも、もっと光を必要とするのである(一つのアカウントについて長い時間をかけて仕事をし、最後に作品が生み出されるときといえば、普通は暗い、すすけたきたない片すみで行なわれるというのは全くおかしなことだと、ぼくはいつも思っている)。
もちろん、もしあなたの経営陣に会計係の裏切り者がいるならば、あなたは自分の金でいつも自分の部屋をきれいにしておくことができるだろうもし、ぼくが半日でも一つのオィスですごすことができれば、今よりはずっとよくなるのだがホッタや曲り釘などを使って、少なくとも自分の気に入った何かを壁にかけることは、あなたにもできるでしょう)。
そして、もしあなたがすばらしいオフィスで仕事をしても、床にたばこの灰を散らしたり、りっぱな家具に足をのせたり、紙をくずかどに入れないで床に投げすてたり、部屋中に作品を散らかしておくようなことをするとしたら、恥を知れ、です。


次の瞬間、ママの悲鳴---なんてことはありませんよ

レバーン社の「透明椅子」は、この子以上にきれいに洗うことができます。猫や犬、カナッペやコーヒーなどにも大丈夫。とてもすわり心地がよくって---プルーストを読むときや、テレビの「オープン・エンド」を観るのにおすすめしたい椅子です。大勢が集まった部屋でも、まるでないように見え、見る人だれにも喜ばれる椅子です。




The next sound you hear will not be a mother screaming.

The "Invisible" Chair by Laverne washe cleaner than the child,it is oblivious to cats, dogs, canapes and coffee. It is very comfortable; the recommended chair for reading Proust or watching "Open End." In croedwed rooms it seems to take no space, delighting all who see it.



P.K.L.社のアートディレクターの個室。



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