2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧
大事なことを書き忘れるところでした。この(9)、昨日の(8)、そして明日の(10)は、『The NEWYORKER』に2度ずつ掲載されています。 その真意は、奈辺にあったのか、お考ください。 『繁栄を確約する広告代理店DDB』(誠文堂新光社 ブレーン別冊 …
盛田さんの[SONY=DDB広告]の要請に応えるためもあったのでしょう、コピーライターにロン・ローゼンフェルド氏(写真)を起用しました。 ロン・ローゼンフェルド氏は、DDBのコピーライターの中でも、とくに音感がすぐれており「あれほど美しいコピ…
・ここまでの7点が、当事者だった盛田さんのいう「DDB広告」---というか、盛田さんが惚れこんだ「VWビートル広告のソニー版」。 明日からのが、コピーライターをボブ・レブンソン(VWビートル担当)氏からロン・ローゼンフェルド氏に代えた「SONY=…
『繁栄を確約する広告代理店DDB』(誠文堂新光社 ブレーン別冊 1966.10.01)より。 ■ビッグ・アイデア(上) ベイカー氏はつづいてこう書いています。 「グラフィックだけで成功しているのではないということである。 グラフィックということに熱中している…
『繁栄を確約する広告代理店DDB』(誠文堂新光社 ブレーン別冊 1966.10.01)より。 ■ DDB調(上) アメリカに『アドバタイジング・エイジ(広告時代)』 という週刊誌があります。 たぶん、この業界では最大の発行部数の業界誌だと思います。 この『アド・…
・『繁栄を確約する広告代理店DDB』(誠文堂新光社 ブレーン別冊 1966.10.01)より。 ■ ソニー=DDBの広告(下) ところが,盛田副社長の考えは違っていたようです。 特に、「DDBらしい」ところが困ると感じたというのです。 盛田さんの希望は 「ソニー…
・『繁栄を確約する広告代理店DDB』(誠文堂新光社 ブレーン別冊 1966.10.01)より。 ■ ソニー=DDBの広告(上) DDBではソニーのためにチームを編成しました。 盛田=バーンバック会談で、盛田氏が「フォルクスワーゲンのような 広告を---」と望んだ…
・ 昨日からの1週間は、DDBを選んだソニーの盛田さんが「DDB広告だね」と呼んだ1964年分です。 「1年間は見守っていてやろう」と社員をなだめ、「ソニー=DDB広告」と呼ばれた1965年からの分が、日経ホールで披露(昨日アップ分)されました。 「DDB…
拙編著『繁栄を確約する広告代理店DDB』(誠文堂新光社『ブレーン』別冊 1966.10.01)は本文第1章を[ソニーとDDB]にあてています。 適当に引用しながら、シリーズを構成します。 ■1966年5月10日 1966年5月10日午後、東京大手町にある日経ホールにた…
・ ほとんど3週間にわたっての[バーンバックさんとDDB]の分載を、蔭で支えてくださった3人の方に、印象を語ったいただきました。 3年ぶりの session です。 session とは、DDBがそれまでの広告の創り方を一変させた[コピー=アート・セッション]方…
■ "Discipline" の真髄 Q:お話をうかがっている間に、あなたは、ある言葉をいくども使われ ました。 私の質問のせいでこの録音テープにはそれほど出てこないかとも思い ますが---その言葉は "Discipline" です。これはDDBの本質を見き わめるためのキー…
つい最近、ひょっこりと、資料がでてきました。 アメリカの広告デザイン専門誌[Communication Arts (略称CA)]1971年新年号 のDDB特集の巻頭を飾った、コイン編集長がバーンバックさんをインタヴューした 記事の翻訳の抜刷りです。 当時の『ブレーン…
(承前) バーンバッグ-----クライアントの売上増に比例して、クライア ントの広告予算もふえてきました。 ■粒ぞろいのクリエイター Q:誤解されては困るのですが、将来、あなたが第一線を退く決意を した場合、DDBはどうなりますか? バーンバッグ その…
(承前) バーンバッグ 「政治の領域にはいる場合は信念に基づかねばならない。 そうでないのはまやかしだ。社会に対する挑戦である。 間違った信念もあるかもしれない。 しかし、信念は率直に示そう。不健全なことではない」 ■適切なコミッション・システム …
(承前) バーンバック -----金の力によってある候補者が有利になるというの はおかしいです。 キャンベーンに使う金額を均一にするような措置が必要ですね。 ■大切なのは、金じゃなく信念 Q:4A(全米広告業協会)は政治的アカウントは非営利主義あるい…
ひょっこり、出てくるときは、つづくものですねえ。 38年ほど前だったようにおもいます。 大阪読広にいたI君から、DDB見学ゼミナールを企画したのだが、 コーディネイターをやってくれないかと打診されました。 I君とは、谷沢永一先生や開高健くん、…
(承前) 「実際、DDBが、今日、社会的な一つの大きな力になっていることは事実であるといえる、 それは何百万という人びとを説得し、行動させてきた。 しかも、アメリカの経済に与えた影響も数兆ドルといった単位では測り得ないぐらいのもの だ」「アメリカ…
(承前) バーンバック-----「大統領が商品であるとは思いません。 大統領をパッケージして売り込むべきとも思いません。 しかし、もし候補者が十分に信頼できる人物であるならば、その信ず る人のために自分の技術を傾注することは、自分の名誉であり、国家…
(承前) バーンバック -----「私たちは、どのキャンペーンでも、成功の要素は商品の品質にあると思っているのです。私たちは、自分たちが信じないものを、それと知りながら売り込むことはしません。しかし、それと知らずに売り込んだケースがあったかもしれ…
(承前) バーンバック -----「広告ビジネスの向上、広告マンの才能開発に熱意を示す人たちが広告賞コンペを開催するのが正しいやり方だと思っています。広告マンのはげみになるはずですから」 ■信じられないものは広告しない Q:DDBにはタバコ会社のア…
(承前) バーンバック -----"成功する広告には、 よいアイデア以上のものが必要だということ。 それは、よいクライアントです。 ■広告賞コンペの疑問点 Q:広告賞問題に戻りましょう。広告賞コンペを あなたご自身は、現在、どう、お考えですか? バーンバ…
(承前) バーンバック-----"Discipline(熟練)"ということは、どんな活動 においても---とりわけクリエイテイブ活動において---最も重要な ことなのです。 ■広告賞コンペ、精読率---独り占め Q:周知のことですが、DDBは広告賞コンペで大活躍というより…
(承前) バーンバック-----広告を記憶させるための方法は、いくらでもある と思いますよ。 ■ "Discipline" の真髄 Q:お話をうかがっている間に、あなたは、ある言葉をいくども使われ ました。 私の質問のせいでこの録音テープにはそれほど出てこないかと…
(承前) バーンバック------彼らの欲求を育ててやらねばなりません。 そうしているうちに、彼らが成長し、いい仕事をしてくれて利益になるのです。 ■心すべきは、個性を“上手に”伸ばしてやること Q:私は、DDBのかなり多数のスタッフから、あなたは非常…
(承前) バーンバック------私たちは広告の質によって利益を得て繁栄する のです。 広告をつくったのは自分たちだといった、ちっぽけな自尊心によって ではありません。 ■クリエイターの欲求を育てる Q:今でもコピーを書いていますか? バーンバック ボデ…
(承前)・ バーンバック------人に利点を記憶させる方法は2つあります。 1つは100回もそれを繰り返し言い、最後はダメになる方法。 もう一つは10回同じインパクトで言い切り、その表現の新鮮さに よって人々の記憶を永続させる方法です。 ■DDBアカ…
(承前) バーンバック-----DDBはデザインを教える代理店とはほど遠い 存在です。 DDBは、時間をかけて、懸命にいうべきことを捜す代理店です。 ■理解してくれる人が増えてきた Q:DDBでつくられる広告の大部分がよく注目されるので、誤解 されや…
"Communication Arts" 1971年 新年号より (承前) バーンバック-----へルムート・クローン(Helmut Krone)、ビル・トウビン (Bill Taubin)など、そうそうたるメンバーがそろったわけです。 彼らは、自分から私たちのところにやってきたのです。 ■A/Dに”何を…